2018/10/01

KRPPRESS特集:西陣の新しい風 序文 「伝統はイノベーションの連続から生まれる」

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 「西陣」という名称が誕生して550年が過ぎた。その名が、応仁の乱の際に西軍の陣が置かれたことに由来することは、よく知られている。ただし織物の町としての歴史はさらに古く、1000年以上前に遡るという。

 長い歴史は多くのものを生み出してきた。先染め紋織物という西陣織ならではの華やかで重厚感ある表情。エリア内に分業工程のすべての職人が集まっているという、独特の形態。現在ある西陣織、あるいは西陣機業の姿は、ただ1000年を、550年を、歩むだけでは生まれなかった。

 他の織物産地に先駆けて西洋の技術を導入し、先進のテクノロジーも積極的に取り入れてきた。歴史の長さではなく、新しいものや新しい考え方の提案にこだわってきた。伝統の上に変革と革新を重ねてきた歴史は、まさにイノベーションの繰り返しだったといえる。

 不振の時期にもつねにほかでは真似のできない技術とセンスで再生に成功してきた西陣機業の、イノベーションのDNA。西陣織工業組合理事長である渡文(株)代表取締役社長・渡邉隆夫氏に、西陣機業の現状と課題、将来へのビジョンなどについてお話を伺った。

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