2018/03/23

KRPPRESS特集:イノベーションの様々なカタチ③ DBJコネクト第1弾「京都」発!産官連携の取組み

KYOTO OPEN ACCELERATOR 結果報告

京都企業4社が参加したオープンイノベーションプログラム

京都に拠点を置き多様な経営資源(リソース)を有する参加企業4社と、斬新なアイデアやノウハウを有する全国のスタートアップ企業との、オープンイノベーションによる新規事業創出プログラム「京都オープンアクセラレーター」が行われた。2017年9月にスタートアップ企業から参加企業それぞれのリソースを活用した新規事業案を募り、約4カ月かけてブラッシュアップ。京都企業4社とスタートアップ企業6社との協業案が2月16日、発表された。

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京都企業4 社とスタートアップ企業6 社の協業プロジェクト

ハコ型パーソナルロボットで世界をめざす

コーデンシ株式会社 × PLEN Robotics株式会社

ロボットとセンサーは切っても切れない関係であり事業シナジーもある2社で、視覚情報と音声情報を組み合わせた、どこでも持っていけるインタラクションロボット「PLEN CUBE」を展開。光半導体センサでトップクラスのコーデンシ(株)と共に、世界のデファクトスタンダードをめざす。


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新しい非接触インタラクティブサイネージの開発へ

コーデンシ株式会社 × TakumiVision株式会社

コーデンシ(株)が持つデジタルサイネージやセンサーの開発力とTakumi Vision(株)が持つモーションキャプチャ(センシング)モジュールを組み合わせ、非接触で操作可能なデジタルサイネージの開発と展開を行う。これまで担当者レベルでやってきたことを「BtoB」の事業としてより大きく育てたい。

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「ちょっと素敵な暮らし」の提供を加速させる

株式会社ニッセン × 株式会社Crunch Style

両社の事業理念に共通するものがあり、協業に結びついた。(株)ニッセンの持つ3千万人の顧客基盤と、(株)Crunch Styleが作ったお花屋さんのプラットフォームを掛け合わせることで、ワンコインから質の良いお花を多くの人に提供する。(株)ニッセンの事業の柱をめざし、3年以内に一定の事業規模に育成したい。

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パートナーロボット「ユニボ」と機能連携

株式会社はてな × ユニロボット株式会社

ユニロボット(株)が開発するパートナーロボット「ユニボ」と(株)はてなの「はてなブックマーク」が機能連携し、ユニボに対応したコンテンツ配信を実施する。ユニボは、音声認識によって利用者が知りたい情報を「はてなブックマーク」から選定して表示する。音声の可能性を探り、どう発展させるかは、難しさもあるが楽しみでもある。

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ビジネス交流活性化アプリでプラットフォームを強化

京都リサーチパーク株式会社 × 株式会社スペイシー

会議室のシェアサービスなどで実績のある(株)スペイシーのシェアリングプラットフォームと、京都リサーチパーク(株)の支援機関ネットワークを使って、ビジネス交流を活性化させるアプリを新たに共同開発。両社の既存プラットフォームを強化するとともに、さらなる事業拡大につなげたい。

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消すべきを「消す」、超簡単施工のスマート・スイッチ

京都リサーチパーク株式会社 × 電子開発株式会社

節電率が高く、簡単に施工でき、多機能で安価な特徴を持つ、電子開発(株)独自の特許技術である「スマート・スイッチ」の新商品開発、節電ソリューションを共同で行う。協業プロジェクトでは、KRP地区内でスマート・スイッチを使った節電の実証実験を行い、新たなソリューション開発にもつなげていく。

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参加者の声

企業間の壁を越え、スタートアップの力で新たなステージへ

コーデンシ株式会社 統括室 General Manager 三好 文博 氏

弊社は新たな事業分野としてロボット産業への展開に興味を持っていました。しかし、社内にはロボット開発のリソースがない。そこでノウハウを持ったスタートアップと協業することで素早く新しい一歩を踏み出すことができるのではと考えました。今回協業することになった2社とは、もともと担当レベルではお付き合いがありました。とはいえ普通、なかなか担当部署のレベルを超えて大きな協業までには至りませんよね。今回KOAのプログラムを利用したからこそ、一つの壁を乗り越え、会社対会社の付き合いに発展させることができたと思っています。今後は展示会への出展等によって市場の反応を確認し、具体的な協業を進めていく予定です。

スタートアップとだからこそできる新たな挑戦を求めて

株式会社はてな 代表取締役社長 栗栖 義臣 氏

弊社単体ではなかなか挑戦しづらいことでも、スタートアップと組むことで挑戦するきっかけが作れるのではないかと思い参加しました。弊社との協業には本当に多くのご応募をいただきました。事業自体は面白い取組をされているのですが、弊社との具体的な協業の方法について迷われている企業様が多い印象でした。その中で目を引いたのは、自社サービスだけでなく、協業案について熱意のある方。早い段階でデモまでしていただいたユニロボット様は、現時点で既にカスタマーへのサービス提供まで至っています。弊社にとってはすぐに事業的な売上になるわけではなく、ここからビジネスとしてどう発展させるかという課題はありますが、取り組んでみたい内容であっただけにメリットは様々考えられます。

担当者とのブラッシュアップで見えてきた新たな方向性

株式会社スぺイシー 執行役員 武田 正史 氏

当初は自社サービスの地域展開という形での協業を考えていました。しかし、KRP(株)の担当者様と打ち合わせを重ねる中でそれでは面白くないと考えるようになり、会社としてお互いが合意できる新たに取り組む事業の方向性を見出すことができました。まだ形になっていないことに対して理解をしていただけたことに驚いています。新たな挑戦をしていくことになりますが、今まで弊社が実現してきたことを評価してもらったと思うので、やり遂げていこうと考えています。東京と京都ということもあり距離と時間がハードルとしてありましたが、コワーキング施設やweb会議を活用して距離を超えて話を進めていくことができました。

スタートアップと組んでよかったと感じてもらいたい

株式会社Crunch Style 代表取締役CEO 武井 亮太 氏

大企業とスタートアップがつながって事業化する場合、大抵はしがらみやルールで問題が出ます。その解決に焦点をあててこのような機会を提供していただけるのはうれしいですね。また、今回のようなスピードと深さで協業に関して話が進むには大企業側の理解が必須ですが、このスピード感で対応してもらえることにとても感謝しています。ニッセン様が持っている顧客基盤を活用してニーズのリサーチを行ってもらうなど、私たちではできないことを日々勉強させてもらっています。代わりに、私たちならではの新しい価値をニッセン様に提供できるように考えていきたいと思っています。まずは今まで私たちが築いてきたサービスをニッセン様の販売網にのせるとどうなるのか、今後の展開に大きな期待を寄せています。

KYOTO OPEN ACCELERATOR

主催
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共催
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イノベーションの様々なカタチ① 特別対談

イノベーションの様々なカタチ② 特別座談会