2017/10/13

高機能iPS細胞由来心筋細胞の実用化

(株)マイオリッジ 代表取締役 牧田 直大 氏

「当社は、iPS細胞由来の心筋細胞を用いた創薬ツールを開発する京都大学発ベンチャーです。心筋細胞の用途には、移植治療などの再生医療と創薬ツールの二つがあります。当社が提供する心筋細胞は、①低価格で②高純度、③ロット間の均一性があり④動物由来成分が含まれず、⑤成熟心筋細胞のマーカーが高発現性を示し、⑥成熟した心筋繊維が形成されていて、⑦薬剤応答性が高い、という7つの特色があります。

当社は、京都大学南一成博士の技術を元に2016年に設立したベンチャーで、分化誘導技術や培養液などの関連特許を京大が保有しています。当社の心筋細胞は、93~98%が心室の心筋細胞と高純度で、他社製品と比べてもHERGやKCNQ1、Kir2.1などのマーカーが高い発現性を示します。また、ニフェジピンを用いた細胞毒性試験でも拍動の乱れを確認できるなど、創薬や毒性試験に適しています。」

【主なメンターコメント】
「誰がユーザーで、何を製品として提供するのかを明らかにしてプレゼンすると共に、創薬ツールとして提供するのであれば、どの種類の心筋細胞がどれだけの割合で存在しているか、そして、分布が均一なのかどうかを示す必要がある」 SPARK Berlin, Craig Garner氏

「自分達の心筋細胞が、他社の心筋細胞よりもイオンチャンネルのマーカー発現性が高いことを示す必要がある」 Takeda Pharmaceutical, Sham Nikam氏

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【発表者プロフィール】
京都大学工学研究科所属。在学中に、マイオリッジの技術顧問である京都大学物質ー細胞統合システム拠点(iCeMS)の南一成特定拠点助教の研究室にてiPS細胞の研究支援を行ったことをきっかけに起業を決意するに至り、2016年3月に京都大学を卒業後、同年8月に取締役CTOである末田伸一(京都大学iPS細胞研究所所属)と共に、南氏の研究成果を創薬支援や新薬開発に役立てるべく(株)マイオリッジを設立。
(株)マイオリッジ ウェブサイト http://myoridge.co.jp/

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