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【イベントレポート】KRP ミートアップ Vol.4「生成AI編 - 生成AIのトレンドを抑える、特徴別に触れて知る、業務効率化」

KRP ミートアップ Vol.4「生成AI編 - 生成AIのトレンドを抑える、特徴別に触れて知る、業務効率化」~開催レポート

2025年4月23日、京都リサーチパーク(KRP) KISTIC棟2階たまり場にて「KRP ミートアップ Vol.4 生成AI編」が開催されました。本イベントは「生成AIのトレンドを抑える、特徴別に触れて知る、業務効率化」をテーマに、参加者が実際に生成AIツールを体験しながら学べる内容となりました。

講師紹介

イベントは株式会社Gns 代表取締役の渡邊高行氏と、佛現寺副住職の油小路和貴氏が講師を務めました。

渡邊氏は1990年京都生まれで、17歳から25歳まで俳優として活動後、29歳で株式会社Gnsを創業。"Go, next stage"の想いを社名に込め、中小企業の新規事業立ち上げ支援・DX伴走支援、中学/高校でのキャリア講演等を行っています。

油小路氏も1990年京都生まれで、キリスト教系大学卒業後、銀行に就職し三年間融資や営業業務に携わった後、現在は実家の佛現寺副住職を務めています。「とまり木プロジェクト」を運営し、お寺を様々な人のよりどころとする活動をしながら、サラリーマンの妻と7歳の男児を支える「主夫坊主」として、GnsでもAIを活用した業務改善や勉強会・システム開発に取り組んでいます。

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イベント概要と参加者層

司会の井上雅登氏(京都リサーチパーク株式会社 イノベーションデザイン部)によると、KRPエリアには約510組織、昼間は6,000人が働いており、集・交・創のもと、年間260件以上のイベントを開催しているとのことです。

参加者に対する質問では、日常的に生成AIを利用している人は約3分の1、時々使う人が約半数、これから使いたい人が約3分の1という結果でした。生成AIの用途としては資料作成(会場の約8割)が最も多く、次いでメールなどの日常業務、SNS投稿や文章作成、情報リサーチ、アプリ開発と続きました。

紹介された生成AIツール

1. NotebookLM(Google)

YouTubeの動画コンテンツをアップロードして、その内容に関するチャットボットを即座に作成できるツールです。参加者はNotebookLMに日本の企業における生成AI活用に関する動画を入力し、内容をマインドマップ化したり、詳細な説明を生成したりする機能を体験しました。NotebookLMの特徴は、アップロードした資料の内容のみを参照して回答を生成する点にあります。

2. Genspark(ジェンスパーク)

検索に特化したAIから進化し、現在は電話代行、資料作成、画像・動画生成など多様な機能を持つ「スーパーエージェント」として紹介されました。特にプレゼンテーション資料の自動生成機能が印象的で、NotebookLMで要約したテキストをGensparkに入力するだけで、グラフや図表を含む高品質なスライドが短時間で生成されます。編集機能も充実しており、テキストの修正や図表の形式変更も容易に行えます。

3. Gamma

資料作成に特化したAIツールで、生成したスライドの分析機能が特徴です。どのページが最も閲覧されているか、どのくらいの時間見られているかなどの詳細なエンゲージメント分析が可能で、営業資料の改善に役立ちます。

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MCP(モデル・コンテキスト・プロトコル)とエージェントの実演

イベント後半では、AIエージェントの実演が行われました。「MCP」と呼ばれる技術を用いて、AIが他のツールを操作する様子が紹介されました。具体的には、参加者が登録したLINEアカウントに対して、AIが自動で情報を検索し、メッセージを送信するデモンストレーションが行われました。

生成AIの活用段階と今後の展望

講師陣は生成AIの活用を3段階に分けて説明しました:

  1. 個人利用(メール作成、簡単な文章生成など)
  2. 企業での活用(社内情報を取り込んだチャットボット、一次面接の自動化など)
  3. エージェント化(AIが自律的に業務を遂行)

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現在は第2段階から第3段階への移行期にあり、「2025年はAIエージェント元年」と位置づけられています。将来的には、SNS投稿の一括生成や、人間の指示なしに業務を自動的に進めるAIエージェントの普及が予測されています。

まとめ

イベント全体を通して、生成AIツールの驚異的な進化速度が印象的でした。1か月前に「できない」と思われていた機能が実現するなど、技術の発展は予想を上回るペースで進んでいます。一方で、著作権や倫理的な問題も指摘され、AIが生成した画像の商用利用については慎重な判断が必要との注意もありました。

最後に井上氏は「AIが多くの業務を自動化できる時代が近づく中で、人間は何の仕事をしていくのか」という問いを投げかけ、イベントは盛況のうちに終了しました。
本イベントは今後も継続的に開催予定です。ご関心あればKRPのSNSアカウントなどをフォローください。