CLOSE
SITE MAP
イノベーションが
生まれる「まち」。

【イベントレポート】コミュニティの作り方と可能性

KRPオープニングイベント.png

京都リサーチパーク株式会社は3月10日、株式会社ATOMicaとの連携をリリースしたキックオフイベント「コミュニティの作り方と可能性」を開催しました。本イベントでは、全国でソーシャルコワーキング事業を展開する株式会社ATOMicaの取り組みと、今後の京都リサーチパークでのコミュニティ活動の展望について、参加者を交えて議論が行われました。

オープニング

イベントは、ATOMicaコミュニティマネージャーの新福剣士氏の司会でスタート。参加者同士の簡単なアイスブレイクで和やかな雰囲気の中、「なぜこのイベントに参加したのか」という問いかけから始まりました。

「以前の職場でオンラインコミュニティを運営していた経験があり、改めて学びたいと思いました」という声もあり、コミュニティ運営に関心を持つ多様な参加者が集まっていることがわかりました。

P1069455.JPG

[写真1: アイスブレイクの様子 - 参加者同士が対話している場面]

株式会社ATOMicaの紹介

続いて、株式会社ATOMica代表の南原一輝氏から会社の紹介がありました。ATOMicaは宮崎に本社を置くスタートアップ企業で、現在、全国26都道府県で43の拠点を展開しています。

南原氏は「あらゆる願いに寄り添い、人と人を結び続ける」という会社のビジョンを紹介し、特に「WISH」という概念を重視していると説明しました。WISHとは人々の思い・願い・相談事の総称で、顕在化された明確な相談事だけでなく、偶発的な出会いや会話から生まれる潜在的な思いも含みます。

「人生を変えるような行動につながる、眠っている思いを掘り起こし、それをベースにつながりを作っていきたい」と南原氏は語りました。

ATOMicaでは、これらのWISHを「KNOT(結び目)」する役割を担うのがコミュニティマネージャーであり、「関係性を可能性に変える仕事」と定義しています。全国の拠点では「ソーシャルコワーキング」と呼ばれる場所を運営し、様々な人々のWISHを集め、それを様々な事業形態でつなげていく活動を展開しています。

P1069458.JPG

[写真2: 南原氏による株式会社ATOMicaの紹介プレゼンテーション]

京都リサーチパークでの取り組み

井上雅登氏からは、京都リサーチパークの紹介と今後の取り組みについての説明がありました。京都リサーチパークは大阪ガスのガス工場跡地を再開発してできた施設で、現在では甲子園1.5個分の敷地に約510の組織、昼間は約6,000人が働く「小さな町」のようなエリアになっています。

京都府・京都市の公的産業支援機関も同居し、ワンストップで成長支援を行っているのが特徴です。年間260件ほどのイベントを開催し、「KRPナイト」というビジネスセミナーや、地区内ご入居さま向けに、謎解きイベント、ボードゲームイベントなど様々な交流の機会を提供してきました。

そして今回、ATOMicaとの協働で新たなコミュニティづくりの取り組みを開始することになりました。この取り組みを担当するコミュニティマネージャーとして、嵐田創太氏が紹介されました。

P1069476.JPG


[写真3: 井上氏による京都リサーチパークの紹介]

コミュニティマネージャーの紹介

嵐田創太氏は公認会計士の資格を持ちながら、「人との出会いが欲しい」という思いから営業のベンチャー企業に転職。その後、旅好きのコミュニティに参加したことがきっかけでコミュニティの可能性に魅了され、コミュニティマネージャーになることを決意したそうです。

「自分は嵐という名字なので、小さな嵐をここから生み出して、大きい嵐をこのKRPで作っていきたい」と抱負を語りました。

参加者からの質問に対して、嵐田氏は「会計士の経験はいつか役に立つと思っている」と笑顔で答え、また「京都に引っ越してくる予定」と語り、地域への愛着も見せました。

P1069480.JPG

[写真4: 嵐田氏によるコミュニティマネージャーとしての自己紹介]

トークセッション

イベント後半では、井上氏と南原氏によるトークセッションが行われ、コミュニティ作りの本質や今後のKRPでの取り組みについて議論されました。

コミュニティマネージャーの定義について南原氏は「専門家やコンサルタントは明確な相談に対して自身の専門知識で回答するのに対し、コミュニティマネージャーは明文化されていない潜在的な思いも汲み取り、適切な人へつなげる役割」と説明しました。

「スナックのママさん的な存在」と例え、「なんとなくその人のところに話しに行きたくなる」「こちらから能動的に声をかけられる」といった要素が重要だと語りました。

井上氏は東京大学の馬田先生のコミュニティ論を引用し、「コミュニティとオーディエンスの違いは応答性にある」と説明。コミュニティではキャッチボールのような双方向のコミュニケーションが有機的に生まれることが特徴だと述べました。

参加者から「引きこもりがちな人をどう巻き込むか」という質問に対して、南原氏は「まずは知ってもらう機会を作り、その後にヒットするきっかけを見つけることが大事」と回答。「人間は自己表現したい生き物なので、一方的に受け取るだけでなく、自分が何かを与える機会を作ることも重要」と付け加えました。

また、コミュニティの形について南原氏は「密な強いつながりの属するタイプのコミュニティと、コミュニティマネージャーを介した緩いつながりのネットワーク、両方の形を作っていきたい」と語りました。

P1069503.JPG

[写真5: トークセッションの様子 - 井上氏と南原氏が対談している場面]

懇親会

イベントの締めくくりには、フリードリンクとフードを用意した懇親会が開かれました。参加者同士が自由に交流し、名刺交換や情報交換が活発に行われました。ATOMicaが提供する「MEET@」と呼ばれる交流プログラムも紹介されました。

南原氏は「名刺交換をする異業種交流会が形骸化してきている中で、日常的に気持ちよくつながれるような企画を考えた」と「MEET@」の狙いを説明。コミュニティマネージャーが参加者の興味関心を事前にヒアリングして座席を組み、相性の良さそうな人同士を紹介する仕組みだそうです。

まとめ

京都リサーチパークとATOMicaの協働による新たなコミュニティづくりの第一歩となった今回のイベント。嵐田コミュニティマネージャーを中心に、6,000人が働くKRPというエリアで「人と人をつなぐ」取り組みがこれからスタートします。

参加者からは「スポーツ観戦イベント」「お酒を飲みながらのゆるい交流会」「専門領域に特化した勉強会」など、様々なアイデアが提案されました。今後、これらの声を反映しながら、KRPならではのコミュニティづくりを進めていきます。

「たまたま顔を合わせるなどのきっかけさえあれば話し合える仲間になれる」というKRPの可能性。コミュニティという火種を通じて、新たな化学反応が生まれるべく尽力いたします。

P1069515.JPG

P1069523.JPG

P1069542.JPG