【イベントレポート】KRPナイト vol.31「メディア戦略の極意: 福岡ソフトバンクホークスの広報術」終了
2024年6月24日、京都リサーチパーク(KRP)イベントスペース「GOCONC」にて「KRPナイト vol.31」を開催いたしました。今回のテーマは「メディア戦略の極意: 福岡ソフトバンクホークスの広報術」。メインゲストとして福岡ソフトバンクホークス株式会社広報室長の池田氏をお迎えし、現代の広報活動について貴重なお話を伺いました。
当社イノベーションデザイン部の井上による挨拶で幕を開けたイベントでは、まずKRPの概要紹介が行われました。KRPは現在18棟のオフィスビルを有し、約510の組織、6000人が働く一大ビジネス拠点となっています。「京都からの新ビジネス、新産業の創出に貢献する」というミッションのもと、年間200件以上のイベントやプログラムを開催し、イノベーション創発活動に力を入れています。
本イベントもその一環として開催されており、「業界のトップランナーの方々をお招きし、最先端の流れや気づきを参加者の皆様と共有し、新しい取り組みやアイデアの創出につながることを願っています」と語りました。
その後、ファシリテーターの田中氏(ASTANE代表)によるゲスト紹介の後、牧野氏(株式会社レプス)と池田氏が登壇しました。
池田氏は、福岡ソフトバンクホークスの広報室長として、チーム広報、事業広報、企業広報、社内広報など、多岐にわたる広報活動を統括しています。特に印象的だったのは、広報の立ち位置を「キャッチャー」に例えた考え方です。
「広報は社内の全部を見渡せる立場にあります。いろんな部署を見て、気遣いができる広報になった方がいい。頼れるキャッチャーを目指そうということになりました」と池田氏は語りました。
この考え方は、広報が単なる情報発信部門ではなく、組織全体をつなぐ重要な役割を担っていることを示唆されていて、多くの参加者が深く頷いていました。
広報活動の具体例として、いくつかのユニークな取り組みが紹介されました。
- ユニフォーム配布イベント:2004年から始まったこの取り組みは、当初はグッズ販売への影響を懸念する声もありましたが、「選手と一体になって応援する」という目的のもと実施。現在では他球団やスポーツチームにも広がる人気イベントとなっています。
- Uber Eatsでの球場グルメ配達:コロナ禍での新しい取り組みとして、球場でしか食べられない選手グルメをUber Eatsで配達するサービスを他球団に先駆けて開始。迅速な意思決定と実行力で日本初めての事例となって、メディアからも注目される内容になりました。
- ファールポールのネーミングライツ販売:業界初の試みとして、ファールポールにスポンサー名を付ける権利を販売。新たな収益源の創出と話題性の両立に成功しました。
具体事例のお話から、従来の枠にとらわれない柔軟な発想と、メディアに取り上げてもらうためにフックとなる話題性をいかに狙うか、そしてそれらを実現する迅速な実行力の重要性、など参加者の多くが熱心に耳を傾けていました。
メディア対応については、全国のキー局やローカル局との関係構築、プレスリリースの工夫、SNSの活用など、多角的なアプローチが紹介されました。特に印象的だったのは以下の点です。
- テレビ局との関係構築:各局の担当者を決め、定期的な訪問や情報交換を行っています。また、番組制作側のニーズを把握し、積極的に企画を提案する姿勢が重要だと強調されました。
- プレスリリースの工夫:単なる情報発信ではなく、担当者インタビューを組み込むなど、ストーリー性のある内容を心がけています。
- SNSの活用:各プラットフォームの特性を理解し、適切な情報発信を行っています。特に、試合結果に応じた投稿タイミングの調整など、細やかな配慮が印象的でした。
池田氏は「広報担当者は、顔と名前、そしてキャラクターまで覚えてもらえるくらい積極的にコミュニケーションを取ることが大切」と語り、人間関係構築の重要性を強調しました。
質疑応答では、参加者から多くの質問が寄せられました。特に印象的だった質問とその回答をご紹介します:
Q1: 会社のビジョンや価値観を顧客に伝えるにはどうすればよいですか?
A1: 池田氏:直接的に伝えるのは難しいですが、商品やサービスの紹介時に担当者インタビューを組み込むなど、ストーリーとして伝えることが効果的です。
Q2: マスメディアとパーソナルメディアの使い分けはどのようにしていますか?
A2: 池田氏:マスメディアでは伝えきれない詳細情報を自社メディアで補完するなど、それぞれの特性を活かした情報発信を心がけています。また、テレビ番組とSNSの連動など、メディアミックスも積極的に行っています。
イベントの最後には、今後のKRPナイトの展開についても触れられました。「KRPミートアップ」という新しい形式のイベントも計画されており、より実践的なテーマを少人数で深く掘り下げる場を提供していく予定です。
本イベントを通じて、参加者の皆様には広報の新たな可能性や課題を考える貴重な機会となったのでは。。。と感じました。
KRPでは今後も、このようなイベントを通じて、最先端のビジネストピックを取り上げ、参加者皆様同士の交流を促進する場を提供してまいります。
最後になりましたが、貴重なお話をいただいた池田様、牧野様、田中様に心より感謝申し上げます!また、ご参加いただいた皆様もありがとうございました!
今後のKRPナイト、KRPミートアップ(仮)にもぜひご期待ください。