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平成29年度 第4回再生医療サポートビジネス懇話会 はんなり雑記終了

日時 / 2017年10月31日(火)16:00~19:00
場所 / KRP 1号館4階 サイエンスホール
講師 / 羽藤 直人 氏(愛媛大学 医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授)
座長 / 田畑 泰彦 氏(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 生体材料学分野 教授)
講演 / 耳鼻咽喉科領域の機能再生 -鼓膜、神経再生から人口聴覚器まで-

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平成29年度の第4回再生医療サポートビジネス懇話会は、「耳鼻咽喉科領域の機能再生 -鼓膜、神経再生から人工聴覚器まで-」と題しまして、羽藤 直人 氏(愛媛大学 医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授)にお話し頂きました。

H294-2.jpg今回の懇話会は耳鼻咽喉科領域の機能再生のお話です。
想像してみれば分かりますが、音が聞こえない、匂いがしない、平衡感覚を保てない、等の症状があると、日常生活を送っていくことはとても大変だと思います。

「聴覚、平衡感覚、嗅覚が失われるとQOL(Quality of Life)が下がるため、患者さんと対面しながら日々何とかしたいと考えているが、失われた昨日は戻らない。そこで、再生医療が必要になってくる」とお話しされる先生の声に、耳鼻咽喉科領域の大切さを参加者が感じながら懇話会がスタートしました。

耳、鼻、咽喉の部分は体内と言えば体内ですが、医師からはアクセスしやすい領域です。そのため、再生医療としても取り組みやすい領域になります。
既に生体材料を用いた再生医療が普及し始めていること、顔面神経の再生医療、嗅覚の再生医療、鼓膜の再生医療、そして感音難聴の再生医療について、羽藤先生の研究結果を元に、最新の情報を交えながらご紹介頂きました。

講演の前半部分では、耳鼻咽喉科領域では既に多くの再生医療が患者の QOLの改善に寄与していること、耳鼻咽喉科領域にはまだまだ解決したい課題があり、企業と協力していきたいこと等を熱く語っていただきました。

また、後半部分では人工聴覚器についてお話頂きました。デジタル補聴器の技術は急速に進歩しているが普及はしていないこと、人工中耳は骨伝導埋め込み型が主流になりつつあること、人工内耳は最も発展・普及した人工臓器であること、さらに、日本製の人工聴覚器の開発研究が急務であることも教えて頂き、事業開発のヒントを持ち帰った企業の方もいらっしゃったのではないでしょうか。

次回の懇話会は、2017年12月8日(金)16:00~19:00です。
講師は神戸大学大学院 科学技術イノベーション研究科 先端医療学分野 教授 青井 貴之 氏をお迎えし、「人工がん幹細胞と癌オルガノイドを用いたがん幹細胞研究の展開」と題し、ご講演頂きます。
http://www.krp.co.jp/newsevents/event/h29saiseikon...
懇話会への途中参加も受け付けております。参加費等はお問合せください。

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皆様の参加をお待ちいたしております。