平成28年度 再生医療サポートビジネス懇話会 第2回はんなり雑記終了

H28年度第2回の懇話会は先端医療振興財団川真田先生をお迎えして行われました。

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川真田先生はなんだがすべてを包み込んでくれるような、包容力を感じる先生です。先端医療振興財団の中で最先端の医療技術の開発、臨床研究、企業との共同研究と多様な方々との接点も多いためか、なんでも受け入れてくれるような、そんな雰囲気を醸し出しておられました。
さて本日は個々の再生医療分野というより、もう少し大きな視点で、再生医療(治療)の産業化というお話となりました。先生はまさに縁の下の力持ちという感じで再生医療を支えておられ、TVに出るような有名な先生を様々な形でサポートされているとのこと。このような先生がいるからこそ、日本の再生医療は進んでいるのだと確信しました。
さらに先生は「産業化が望めないものについては先端医療振興財団として手を付けない」と仰られていて、単に論文に載せたい、名声を上げたいというだけの研究には興味が無いという、まさに再生医療産業化の推進役なのです。
でも再生医療の産業化と言ってもピンとこない人が多いのではないでしょうか。そこを先生はご飯の炊き方にたとえられ、よい釜炊き職人が作るご飯は美味しいが、10回に1回しかおいしいご飯ができないのが現在の再生医療だと。これがライスクッカーになり確率は上がるが、うるち米とかタイ米など原料が変わったら対応できない状態へと進み、最後はどんなものでもおいしく炊ける電子ジャーとなるのだとか。最終的には電子ジャーを目指さなければならないという、非常にわかりやすいお話でした。
私たちもプラットフォーム活動をしながら再生医療の産業化を目指していますが、釜炊き職人にさえもなっていないのではないか、方向性は合っているのか、自問自答してしまいました。
半導体工場のチップ歩留まりを上げるやり方が細胞製造のヒントになるという内容も、非常に腑に落ちるお話でした。半導体製造装置のメーカーが続々参入しているのもうなづけます。再生医療の業界図も徐々に変わっていくのでしょうか。ここ数年の懇話会への参加企業の業種に変化がみられるのも、徐々に産業化が進んでいることの表れかもしれませんね。今後の展開に我々も期待しています!


第3回懇話会は2016年7月5日(火)開催となります。
講師に寺井 崇二先生(新潟大学大学院 医歯学総合研究科 消化器内科学分野 教授)をお迎えし「難治性消化器疾患に対する修復再生医療の開発の現状と課題」をテーマにお話し頂きます。次回の懇話会もお楽しみに。


産学公連携部 永井

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