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2024/04/12

【オプテックス・エフエー株式会社】 顧客ファーストのFA センサで、製造現場の自動化を推進

オプテックスグループのIA(インダストリアルオートメーション)事業を担う中核企業として、製造現場のFA センサなどを開発・販売するオプテックス・エフエー株式会社。より価値の高いFA センサを提供する自社ブランド「FASTUS」を展開し、取引先や協力会社に「現場川柳」を募集するなどユニークな活動も行っている。事業について、また社内の取り組みやめざす未来について、代表取締役社長の湯口氏と販売促進部課長補佐の大毛氏に話を伺った。

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オプテックス・エフエー株式会社/代表取締役社長 湯口 翼氏
オプテックス・エフエー株式会社/販売促進部 課長補佐 大毛沙紀氏

「お客様満足」を第一に考えて、独自ブランド「FASTUS」を展開

■会社の主な事業内容と独自ブランドについて教えてください。
湯口氏:弊社は半導体をはじめ、自動車や食品・医薬品など、あらゆる製造現場における自動化や品質管理のためのFA センサを開発・販売しています。わかりやすく説明しますと、工場内のコンベアで流れてくる商品を、人の「目」の代わりとなって、光で検出したり計測したりするデバイスを提供しています。また、台頭する海外製品と差別化し自社製品のブランド価値を高めるために、FA センサに新しい価値をプラスした新たな製品ブランド「FASTUS(ファスタス)」を展開しています。このプランド名は、FA センサを意味する「FAS」と、従来製品に新しい価値を足すという意味の「TUS」をプラスして名付けられました。

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大毛氏:「FASTUS」は現在、社員に向けたインナーブランディングに注力しています。社内でブランド委員会を立ち上げ、新人・ベテランを問わず、様々な部署から立候補したメンバーが約30 名集まり、ブランドコンセプトを作成しました。ステイトメントとして第一に「SOLUTION」を掲げ、お客様の課題に対して最適な解決策を提案できるよう、営業やマーケティング部門で意識を高め、強化しています。

湯口氏:企業活動においては、利益至上主義が過剰になると不正につながる場合があります。私たちは、良い仕事をした結果として利益が生まれるものと考え、「お客様の満足」を第一に考える仕事を追求しています。いま、製造現場においてもIoTDX化が進められています。新たな事業として、AIなどによる分析や将来予測に活用できるように、センサによって得られる有用な情報をビッグデータとして簡単に集積できるようなデバイスの開発も始めています。

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「センサの日」「現場川柳(※1)」など、ユニークな取り組みを実施
※1 現場川柳は、オプテックス・エフエー株式会社の登録商標または商標です。

■「現場川柳」を始められた経緯についてお聞かせください。
大毛氏:弊社では、10 月3 日を「1003」の語呂合わせで「センサの日」と定めて、会社の記念イベントを開催しています。これは「日本記念日協会」の認定を受けた記念日でもあります。「もっと、お客様にも参加いただけるイベントを開催できないか」と社内でアイデアを出し合い検討する中で、川柳を思いつき、「現場川柳」がスタートしました。お客様に、製造・開発設計・物流・営業など“ものづくりの現場”にまつわる川柳を年に1 回募集して受賞作品を選定しています。おかげさまで現在10 年目を迎えることができました。『現場川柳 ものづくり現場の作業着日誌』(現場川柳委員会 編集/見ル野栄司 マンガ)という書籍も発刊しお客様にもお配りしています。

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現場川柳  https://www.optex-fa.jp/senryu/index.html

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【漫画家 見ル野栄司氏より】

いろんな現場の方々からの川柳が毎回楽しみです。時代にあわせたネタが豊富なので、何年後か後に読めば、その時期の出来事なども面白く回想できるのではないかと思います。川柳で一般の皆さまの心を掴み、日本の産業の底上げに貢献されているオプテックス・エフエーさんの活動には共感します。しっかりと企画を練っていただき、感謝しかありません。これからも末長く、モノづくりの世界を牽引して欲しいです。

第10 回現場川柳 大賞作品

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若い感性を大切に、新人でも積極的に発言できる環境をつくる

■KRP に入居されたきっかけと KRP の魅力などあれば、教えてください。
湯口氏:弊社は元々、親会社であったオプテックス株式会社の産業用光電センサ事業部門としてスタートしました。その後、世界No.1 産業用センサメーカーであるドイツのSICK AG 社と提携し、ジックオプテックス株式会社を合弁会社として設立しました。1989 年に京都を訪れたSICK AG 社
の現地社員がKRP1号館を見学した際に、重厚感ある外観と、高い天井のゆとりあるオフィス空間を気に入り、入居を決めたそうです。
2002 年、弊社はオプテックス株式会社から分社独立し、当初は別の場所に本社を構えていましたが、2007 年にKRP4 号館に本社を移転、8 階にあったオフィスからは、京都の夏の風物詩である「五山送り火」を窓から見ることができたそうです。そして、2011 年に現在のKRP9 号館に移転、広々とした心地のよいオフィス空間となりました。

大毛氏:2024 年2 月には「現場川柳」の10 周年記念イベントとして、KRP10 号館のGOCONC にて、イラストでお世話になっている見ル野栄司先生の声がけで、素敵な漫画家のみなさまに集まってもらい、ライブペイントイベントを開催しました。

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10周年記念 現場川柳ナイト」イベント時の様子

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10周年記念 現場川柳ナイト」にて漫画家のみなさまに書いていただいたイラスト

KRP スタッフの方には、KRP9 号館の建物管理のほか、自社PR においてもサポートをしていただいています。また、KRP では多彩なイベントを開催されていますが、最近だと、学生を対象としたイベントがあれば参加し、弊社の認知度を高められれば、嬉しいです。

湯口氏:京都は大学も多いことや、KRP は立地としても良いため、社員の採用面においてメリットを実感しています。また、ドイツからのお客様も、京都の街を大変気に入られています。偶然ではありますが、弊社のお客様や協力会社もKRP 内に入居されており、打合せ時は特に便利だなと感じます。

240220_034.png■今後、会社として注力したいことなど、お聞かせください。
湯口氏:今の時代、パソコンやAI などデジタル技術はめまぐるしく進化し、子どももスマートフォンを使いこなす時代です。このようなデジタル環境で育った世代が社会人になる頃には、価値観は激変しているかと思います。旧来型の日本企業のように、トップダウンで考えたことを実行しても時代に追いつけないのではないでしょうか。
「アサーティブ・コミュニケーション」という言葉がありますが、伝えたいことを我慢したり、一方的に自分の主張を押し通したりせずに、相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えることが大切です。若い人たちの感性を大切に、新人でも遠慮なく発言できるような環境をつくる必要があると考えます。

大毛氏:いま社内でも役職名ではなく「さん付け」で呼ぶ文化が定着していますが、年齢や性別などは関係なく、相手に敬意を払い、コミュニケーションできる会社の空気は、私も大事だと思います。

湯口氏:もちろん、すべての意見が通るわけではなく、実際のところ新しいアイデアというのは1 割も通らないかもしれません。けれども、10 回意見を述べて1 回でも通れば大成功なのではないでしょうか。残りの9 割の意見について、なぜ通らなかったかを学ぶことが重要で、自己の成長につながるのではないかと思います。今後の会社の成長は、若い方々が鍵を握っていると言っても過言ではありません。優秀な人材育成に力を注いでいきたいです。

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湯口 翼氏
(プロフィールを紹介)
1967 年生まれ。大阪府出身。2002 年入社。開発グループで新製品の開発に携わる。コストを大幅に下げながらも安定して賞味期限が読み取れる画像センサを開発し、賞味期限誤印字による食品回収事故防止に貢献。画期的な新製品を多く生み出す。2008 年に取締役、2018 年に取締役副社長、2024年に代表取締役社長に就任。

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大毛 沙紀氏
(プロフィールを紹介)
1988 年に生まれ。京都府出身。2011 年に新卒入社。販売促進部でWEB サイトやカタログの制作に携わり、広報活動も担当。2014 年10 月に「現場川柳」を開始した。

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企業情報

組織名:オプテックス・エフエー株式会社
役職名:代表取締役社長
代表者:湯口 翼
所在地:9号館4
TEL:075-325-2930
FAX:075-325-2931
URL:http://www.optex-fa.jp
E-Mail:fa@optex-fa.com

事業内容

オプテックス・エフエーは、工場での生産ラインに使用される品質管理及び自動・省力化の為の光電センサ、画像センサ等の各種産業用センサを提供する独創的な開発型企業です。当社は需要拡大を続ける産業用センサ分野で、独自技術を駆使して、お客様のニーズに応じた最適なソリューションを提供していきます。