CLOSE
SITE MAP
イノベーションが
生まれる「まち」。

参加者の声

2021/03/30

【参画企業事例①】大阪ガス都市開発株式会社さま「企業連携し、全国初のサービスが誕生」

<お話を聞いた人>
大阪ガス都市開発株式会社 

分譲事業部 事業企画部(取材当時) 谷上祐以さん
分譲事業部 開発営業部(取材当時) 柏木直斗さん

出会いから生まれる、オープンイノベーションに期待

ーーMOVE ONに参画された理由を教えてください。

谷上:事業拡大を目指す中で、他社と差別化できるような商品企画が必要だと感じていました。しかし、自社のリソースだけではなかなか良いアイデアが生まれず、他社さんと出会う機会を探していました。そんな折に、MOVE ONを知り参画することにしました。

ーー実際、第1回開催(2019年9月)に企業メンターとして参加されて、いかがでしたか?

谷上:MOVE ONに参加していた学生さんは、皆さん積極的で自発的な方が多かったです。社会に対する課題意識が高く、日頃から自ら情報収集しており、自分の意見もしっかり持っている印象でした。メンターとして参加した私の方が、学生さんから刺激を受けさせていただきました。

柏木:学生さんが、参画企業間の架け橋になってくれていたことが印象的でした。例えば、同じく企業メンターとして参画されていた大日本印刷さんは、事業領域が広いため、私は会社資料を拝見するだけでは細かいところまで理解しきれませんでした。このような場合、大人はなかなか素直に聞けなかったりするんですが、学生さんはフラットに細かいところまで質問をしていました。その姿勢は、企業間でコラボレーション事業をする上で大切なことだと気付けましたし、学生さんがいたから必要な情報を得て、企業同士もスムーズに関係性を築けたと思います。

谷上:社会人だと、新規事業を考える時に実現性を考えてしまいます。しかし、学生さんの自由な発想で、次々と考え出してくれたので、私たちも勉強になりました。
一方で、事業の中で利益をどう生み出すかや、実現する上で想定される課題など、ビジネス的な視点が抜けている部分がありました。あるチームで、「空き家問題を解決するために、行政に協力してもらおう」と話が盛り上がったんですが、行政に協力してもらうためにも必要なステップがあります。そうした現実的なアドバイスを、メンターとしてはさせていただきました。

「ADDress」と連携し、全国初のサービスが誕生

ーー参画によって得られた成果はありましたか?

谷上:多拠点生活プラットフォームを提供する「株式会社アドレス」さまと提携し、全国で初めて、「ADDress」の全国多拠点居住サービスを分譲マンション購入者が無償で体験できる特典を提供することになりました。
アドレスさまと繋がったのは、MOVE ONでファシリテーターをされていた、Voice4u株式会社の近藤令子さんがきっかけです。近藤さんのSNSを見て、たまたまアドレスの設立に携わった方が会場にいらっしゃって。開催から半年ほど経った頃、トレンドになっている多拠点居住を付加価値としてお客さまに提供できないかと考え、アドレスさまにご相談したんです。

柏木:分譲マンションは、長く住む定住が基本です。そのため、分譲マンションと住む拠点を複数持つサービスである「ADDress」が連携する取り組みは、前例がありませんでした。しかし、多様化する働き方や住まい方により、「都市と地方の両方に暮らす新たなライフスタイルを実際に体験する機会を求めている方もいらっしゃるはず」と双方で話がまとまり、提携に至りました。

ーーお客様や社内からはどのような声が届いていますか?

谷上:実は、社内でもプレスリリース前はこのサービスがお客さまに支持されるか不安な声もありました。でも、各メディアから取材を受けたりWeb上で拡散されたりと、想定よりも反響が大きかったので、求められているサービスだと分かりました。
分譲マンションの竣工は、2022年1月予定のため、利用自体はまだ先になります。でも、モデルルームに来てくださったお客さまにこのサービスについてご説明すると「おもしろそう」と興味を持ってくださる方が多いです。

異業種との出会いだけではなく、学生に会社を知ってもらう機会にも

ーー今後、MOVE ONに期待することを教えてください。

谷上:MOVE ONに参画することで生まれる企業同士の繋がりにも期待しています。参画して出会う企業が増えるほど、普段の業務では出会わない企業との交流が生まれ、連携できる可能性も広がるのではと考えています。

柏木:例えば、10社くらいの企業を募集し、学生さんがその中のリソースを自由に選んで組み合わせた上で、コラボレーションする企業を選定するプログラムがあったら面白そうですね。学生さんの自由な発想をもっと活かすことができますし、参画企業にとっても多くの事業機会を得ることができるのでは、と思います。

ーー最後にMOVE ONへの参画を考えている企業さんにメッセージをお願いします。

柏木:自社のことを学生さんに知ってもらう機会にもなるので、就職活動のリクルーティングにも繋がります。学生さんと直接話すことで、学生さんに関心を持ってもらえるポイントを知ることができました。また、私たち自身も業界のことや、会社が抱える課題について改めて整理できる良い機会になりました。

谷上:企業メンターを経験して、「伝える」と「伝わる」は違うんだなと気づきました。これから後輩に教える立場になる若手社員のマネジメント研修にもなると思います。また、社内の他部署の社員も一緒に参加することで、社内のコミュニケーションを促進させることもできそうです。

会社情報

CMS掲載用.png

大阪ガス都市開発株式会社

Daigasグループの不動産デベロッパーです。賃貸・分譲マンション、オフィスビル、商業施設の開発など多彩な不動産事業を展開し、環境にやさしく快適で上質な住まいとビジネスの空間を追求しています。

建物を長期的に保有し、価値を守っていくのが私たちの基本スタンス。

「私たちは気づきを大切にし、お客さまの夢をかなえる空間を創造します」の企業理念のもと、10年後20年後を見据えた街づくりに取組んでいます。

URL:https://ogud.co.jp/