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開催レポート「MOVE ON Vol.5」テクノロジー×ウェルビーイングで2040年の未来社会を創造する! 〜グローバル化学メーカーと製薬企業と共に考えるワークショップ~終了

9月1()2()2日間で、企業と学生の共創プログラム「MOVE ON」を開催致しました。
「テクノロジー×ウェルビーイングで2040年の未来社会を創造する! 〜グローバル化学メーカーと製薬企業と共に考えるワークショップ~」をテーマに、学生と企業で未来のビジネスアイデアの構築に挑戦した2日間の様子をお届けします。

今回の参画企業は、KRP入居者さまであるアルケマ株式会社マルホ株式会社です。
9名の学生がKRPに集まり、学生3名に各社1名ずつがメンターとして加わった計5名のチームを組んでアイデアソンに取り組みました。

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アイデアソン1日目a.m.

まずはアイスブレイクとして、お題の言葉からイメージする絵を描くミニクイズで緊張をほぐしつつ、アイデアソンに必要な気づきを全員で共有します。
【気づき①:多くの人がこれまでの経験からイメージしてしまうもの。だからこそ意識的に発想を広げたりイメージする必要がある】
【気づき②:同じお題でもイメージするものは人それぞれ。つまり、グループ内で認識を合わせる作業が必要である】
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今回は参加者全員がアイデアソン初挑戦。
近藤令子様(合同会社MOMENT)からアイデアソンの極意をレクチャーしていただきました。

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【左】KRPメンターを務める近藤令子氏 【右】MOVE ONの進め方

Yes, and(いいね!それでさ...)」を合言葉に、この2日間で扱う「課題」or「理想」を見つけるアイデア出しWSに取り組みます。
まずは個人で思いつくままにアイデアを付箋に書き出し、グループで出てきたアイデアを整理。ドット投票でびびっときたものに投票をして、アイデアを選定します。

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午前中最後のプログラムは、企業紹介座談会です。
各社の取り組みや製品・技術から、これから構築するビジネスアイデアのイメージを広げます。

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【左】特殊材料のグローバルリーダー アルケマ株式会社  【右】皮膚科学領域に特化した医薬品メーカー マルホ株式会社

午前中の全プログラムが終了し、お待ちかねのランチタイムです!今回のランチタイムはインプットの時間でもあります。
日本で大きく成長しているスタートアップのピッチを視聴し、明日の発表に向けてイメージを膨らませます。

アイデアソン1日目p.m.

午後からは早速チーム活動に入ります。

まずは発散的な議論で次々とアイデアを出し合います。
行き詰ったときは隣のチームをふらっと訪れて、新しい気づきを得たりヒアリングをしてアイデアを膨らませます。

企業メンターの専門的なアドバイスをもらいながら、参画企業のもつ技術を未来のビジネスアイデアに応用できないかといった視点も持ちつつ、具体的なビジネスアイデアにつなげていきます。

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中間発表では、「誰のどんな課題を解決するのか?」「その課題を解決するための方法」をプレゼンします。
次々と質問やコメントが出てくる活発な議論の場となりました。自分たちのチームでは出てこなかった視点を取り入れ、アイデアを更に発展させていきます。

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アイデアソン2日目

朝から集まり、早速チーム活動スタートです。残り6時間でアイデアを一つの製品・サービスにまとめ、発表資料をつくりあげます。
審査員は2日間の活動を見ていないため、何も知らない状態の人に、自分たちの製品やサービスの良さを分かりやすく伝えることを意識。
デザインスキルやコピーライティングなど、学生それぞれの特技を活かして表現に工夫を凝らします。

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いよいよ迎えた最終ピッチ。今回は発散型のチームが多かった様子。一つの製品やサービスに収束させていく過程は苦しい道のりだったと思いますが、それでも自分の想いを諦めず、メンバー全員が納得するビジネスアイデアをつくりあげました。

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企業賞受賞チームとそれぞれのアイデアをご紹介します。

アルケマ賞:チーム ちいきさ

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人生100年時代の到来と共に生まれる課題を捉え、健康寿命を延ばすことが社会と個人のウェルビーイングにつながると考えた。
「健康意識が高い人、いつまでも自分らしくいたい人」向けに、血圧、体温、心拍数の計測機能や動作補助機能などがついた服"着るてっく"を提案。取得した健康状態をデータ化することで、自身で予防策を講じることを促す。他業種連携の可能性の幅が広く、様々な課題解決につなげることができる。

マルホ賞:チーム たこやき姉妹with滋賀

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「孤独を感じる人の増加」や「孤独が原因で悲惨な事件が起きている」という現状から、人との繋がりや感情の分かち合いが必要であると考えた。
年代を問わず孤独を感じている人や感じ得る人に、はちどり型ロボット「EMOT(Emotion+Robot)」を提供。ロボットが、本人の代わりとなるアバターのホログラムを投影し感情を周囲に伝えることができる。さらに、ロボットに搭載された性格診断機能やAIによるディープラーニングで、その人に最適な新しいコミュニティを提案する。

KRP賞:チーム アジア大好き

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「人々が直面する外見に基づく偏見」を課題として捉え、2040年に幸せに生きるには、「自分のアイデンティティーを表現すること/理解すること」が必要であると考えた。
「3Dスキャン」「人口被膜」「3Dプリンター」の3つの技術を掛け合わせることで、肌の色や顔の構造を自由に表現することできる「Skindity(Skin×Identity)」を提案。3Dスキャンで顔のデータを取得し、コンピューター上で作成したデータを元に、3Dプリンターを用いて人口被膜フェイスマスクを作成(使用後は回収してリサイクルできる)。アイデンティティの新しい表現方法を模索する人、内面を表現したい人、芸能人などを利用者として想定。

参加者の声

終始和気あいあいとした雰囲気が感じられましたが、参加者の皆さんにとっては、どっと疲れ、そしていろいろな気づきのある2日間になったようです。そんな学生の皆さんの気づきや感想の一部をご紹介します。

▶大きく人として成長できた。考えたアイデアを主張する際に求められる論理的思考力であったり、0を1にするアイデア力等でイベント参加前とか大きく思考力の成長をすることができたと感じる。
▶2日間しかなかったのにも関わらず、チーム内で絆が生まれたのが予想外でした。みなさんが優しい雰囲気でとても居心地が良かったです!
▶アイデアの部分では自分とは違った考えに出会うことができた。また自分のアイデアの不完全な部分にも気づくことができた。プレゼンテーションの段取りや資料作成では自分の技量の及ばないところも多かったが、他のチームメンバーに教えてもらいながら進めることができた。
▶何も知らない状態から始まったのですが、メンバーやメンターさん、また大勢の方のお力添えのおかげで一つの形にすることができましたし、同時に得られたものも多かったように思います。

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MOVE ONについてのお問い合わせ

「MOVE ON」は、次回開催にむけ、企画を進めています。ご関心のある方は、KRP OPEN INNOVATION CLUB 事務局(innovation@krp.co.jp)まで、お問合せください