2022/06/24

レンタルラボの探し方

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同じ「レンタルラボ」と言っても、立地や設備、大きさなどさまざま。また、運営する団体によって、そのサポート体制にも違いがあります。そんなレンタルラボ探しの際に気をつけたいポイントをピックアップ。事業にマッチした研究環境を整えるためにも、ぜひチェックを!

目 次

  • レンタルラボがおすすめの理由
  • チームにあったラボと出会うための3つのポイント
    • 【ポイント①】広さ/設備
    • 【ポイント②】入居条件
    • 【ポイント③】サポート体制
  • まずは自社に必要なスペックの洗い出しを!
  • 研究開始までには最低3ヶ月。入居までのステップ
  • スピード、コストを重視するならシェアラボという選択肢も

レンタルラボがおすすめの理由

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文字通り、賃貸オフィスのようにいろいろな企業、個人研究者がひとつの研究棟に入居する「レンタルラボ」。自前でラボを立ち上げるよりも時間、コストを抑えながら事業に合わせた研究環境を整備できるので、新規事業の開発や検討にも多く利用されています。また、郊外ではなく、比較都心部に近いエリアにラボを構えられるのもポイント。人や情報の流動性が高まり、人材の確保やオープンイノベーションにつながりやすいというメリットも見逃せません。さらに、近年では自治体が「特区」を設けて企業誘致に乗り出しているほか、デベロッパー各社もレンタルラボ事業を加速。研究拠点の選択肢として、レンタルラボの存在感がますます大きくなっています。

チームにあったラボと出会うための3つのポイント

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研究成果を最大限にするには、事業やチームにあった研究環境を整えることが大切。基本の3つのポイントをチェックして、理想のレンタルラボと出会いましょう!

【ポイント①】広さ/設備

たとえば、契約後に天井高が足りなくてクリーンルーム内に発注していた自動細胞培養ロボットを設置できない、なんて事態になっては大問題。「天井高」のほか、「電気容量」「床荷重」「空調・吸排気設備」「給排水設備」「BSLレベル」はしっかりと確認しておきましょう。

【ポイント②】入居条件

行政が運営するインキュベーションラボは入居可能な期間が決まっていることがほとんど。また、大学ラボは大学との共同研究や大学発のベンチャーしか入居できないなどの制約があることがあります。それらと比べると、民間が運営するレンタルラボは入居条件が緩やかですが、中には研究ジャンルを特定している場所も。入居したいレンタルラボが見つかったら賃料や設備などと合わせて、「入居条件」の確認も忘れずに行いましょう。

【ポイント③】サポート体制

中小企業支援に取り組んでいるレンタルラボ 、ベンチャー支援が充実しているレンタルラボなどもあります。すべてのレンタルラボが対応しているわけではないので、そのようなサポートを受けたい場合はあらかじめラボ探しの条件に加えておきましょう。

まずは自社に必要なスペックの洗い出しを!

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レンタルラボを探す際には、上に挙げた3つのポイントを踏まえながら、研究に必要な機器と設備のスペックを明確にし、そしてそこでどんな研究を何名でどのくらいの期間行うのかを想定しましょう。また、機器の配置や、ラボ内のレイアウトを検討する際には実験操作の具体的な動線をイメージすることもお忘れなく。
それらをしっかりと把握しておくことで、レンタルラボ探しはもちろん、レンラルラボの担当者や実験機器メーカーとの相談や交渉、研究開始までのスムーズさがまったく変わりますよ!

研究開始までには最低3ヶ月。入居までのステップ

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入居するレンタルラボが決まったからといって、すぐに研究が開始できるわけではありません。一般的にはレンタルラボの検討から実験開始までには3~6ヶ月程度の期間が必要。もちろん機器や工事の手配などで、その期間は大きく変わります。余裕を持ってスケジュールを組むようにしましょう。

①必要な仕様の洗い出し

検討しているラボが天井高、電気容量、吸排気・給排水設備、空調、床荷重など、必要なスペックを満たしているか、しっかり確認しておきましょう。

②申し込み・契約

施設ごとに制約やルールが設けられています。行いたい実験ができるか、契約前に規約を確認してきましょう。

③実験機器のレイアウト・工事内容調整

実験内容に合わせて必要な機器のレイアウトや、工事を検討・調整します。実験機器メーカーの担当者さんや先輩研究者などにも相談して、実験の効率だけでなく、コンタミなどが起きにくい配置を検討しましょう。

④管轄への届け出

実験内容と管轄の条例などで、必要な届け出も変わります。また、研究や実験の内容によって、許可や認可に時間のかかるものもあります。あらかじめ管轄する機関に相談しておくとスムーズです。

⑤工事や搬入の日程調整

搬入時に他の入居者に迷惑をかけると、近隣の研究者との関係が悪くなってしまいます。入居するレンタルラボの担当者、工事や搬入を依頼した業者の担当者、自社の3者でしっかりと調整を行いましょう。

⑥実験機器や工事の発注

注文を受けて製造を開始するなど、発注から納品まで時間がかかるものもあります。スペックの相談とともに納期についても、早い段階で相談をしておくと安心です。

⑦工事

あれもこれもとリクエストすると、ハイスペックな仕様になり、その分工事代金は高くなります。本当に必要かを考え、必要なスペックに絞ることで工事費用の削減につながります。工事が終わったら、発注した仕様で完成しているのか必ず確認をしましょう。

⑧引っ越し

引っ越し当日に機器が大きすぎて入らないなんてハプニングを避けるため、当日の段取りはもちろん、大きな実験機器を運び入れる場合は搬入ルートの事前確認もお忘れなく。

⑨試運転、バリデーション

安定稼働までに期間のかかる機器などもあります。準備にかかる時間も組み入れた計画をしっかり立てておきましょう。

スピード、コストを重視するならシェアラボという選択肢も

郊外の自社ラボや何かと融通が効きにくい大学ラボよりはいいけれど、レンタルラボも意外と時間とコストがかかる......。そんなときには、「シェアラボ」という選択肢も。
シェアラボは、必要最低限のハード(設備、実験機器など)や実験スペースを共用することで、コストを抑えることができる新しいラボのスタイル。また、交流スペースや交流イベントを通して、他の研究者や情報にも接することができるのも見逃せないポイントです。そんなシェアラボは、ライフサイエンス分野でもオープンイノベーションが進む海外ではすでに一般的に。スタートアップやベンチャー、新規事業開発に取り組むといったときには、ぜひチェックしてみるのがおすすめです!

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