2017/10/11

革新的結合試験を用いた化合物の探索

(株)SEEDSUPPLY 代表取締役社長 樽井 直樹 氏

「当社は、武田薬品工業のアントレプレナー・ベンチャー・プログラムから誕生したスピンアウトベンチャーです。1990年代以来、ハイスループットスクリーニング(HTS)は様々な創薬探索に用いられてきましたが、最近では扱いやすいターゲットが減少していることが課題となっています。当社は、既存のハイスループットスクリーニング技術では対応できない創薬ターゲットを対象にした化合物探索や、標的分子が不明な化合物の結合タンパク質探索という2つのサービスを提供します。

当社は、Binder Selection Technologyという独自技術を用いてサービスを提供します。この技術は、水溶性タンパク以外にもミクロソームやDNA/RNA等の様々なターゲット分子に適応でき、武田薬品工業が保有する40万化合物のライブラリと組み合わせることで、あらゆるスクリーニングに対応します。我々のサービスは、受託契約、オンラインストア、共同開発の3種類から選ぶことが可能で、様々な製薬企業の研究開発に貢献することを目指しています。」

【主なメンターコメント】
「利用者は武田薬品の40万化合物のライブラリ全てにアクセスできるのか、独自のライブラリも今後構築するのかなどを示した方が、利用者にとって分かりやすい」 Johnson & Johnson INNOVATON, Dong Wu氏

【会場からのコメント】
「仮に武田薬品のライブラリに興味深い化合物があれば大学のプロジェクトと共同開発できるのかどうか、ということや、その場合の特許取扱い・コストがどれくらいなのかをプレゼンで示してほしい。」京都大学大学院医学研究科「医学領域」産学連携推進機構 機構長 萩原 正敏氏

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【発表者プロフィール】
武田薬品工業(株)で20年間にわたり、化合物スクリーニングに携わった。その間、ハイスループットスクリーニングの導入、化合物ライブラリの設計の他、新規アッセイ技術の導入、開発を積極的に行った。携わった創薬プロジェクトのうちの一つであるカリウムイオン競合型アシッドブロッカーはヒット化合物からの最適化後、上市(2015年)に至り、商品名タケキャブで販売されている(平成28年度創薬科学賞受賞)。
(株)SEEDSUPPLY ウェブサイト http://www.seedsupply.co.jp/

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