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2017/10/16

ヘルスケア業界に独自AIで挑むハカルス

(株)ハカルス 代表取締役 藤原 健真 氏

「当社は、食事や血糖値、血圧、エクササイズなど、従業員の健康管理に貢献する企業向けアプリを開発しています。社名は日本語の『測る』から来ています。当社のアプリは、利用者から得た食事やエクササイズの情報を元に、AIが健康情報の提供や健康改善のレシピ提案をします。また、情報はクラウドに集約され、顧客企業の総務担当などが従業員の健康状態をWEB上で確認することもできます。このようなサービスは、世界中で既に提供されています。

当社の特徴はAIにあります。通常こうしたサービスではDeep Learningの技術を用いますが、我々は使いません。Deep Learningでは、膨大なデータや計算量が必要です。一方、当社の用いるSparse Modelingは、少量のデータと計算量で解を導き出すアルゴリズムで、普通のノートパソコンでも計算ができてしまう優れた技術です。

当社は、国際的なチームを築いていて、フィリピンで開発しています。フィットネスクラブや保険会社、一般企業をターゲットとしています。大手の企業向け福利厚生サービス提供会社とも提携しています。海外も含め新たなパートナーを求めています。」

【主なメンターコメント】
「既に、10~20の競合アプリがあるなか、どのように差別化するのかが大事」 Johnson & Johnson INNOVATON, Dong Wu氏

「日本ではうまくいっているが、海外では文化的な違いがハードルとなるかもしれないが、健康意識の高い会員組織とパートナー提携をしていくという発想は良いと思う」 SPARK Berlin, Craig Garner氏

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【発表者プロフィール】
(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントにてエンジニアとしてゲーム機PlayStationの開発に従事した後、イスラエルの軍事ベンチャーに転職。その後、数社のテクノロジーベンチャー企業を共同創業。2回のエグジット経験を持つ。1社目はCTOとして日本国内の上場企業への売却、2社目はCEOとして米国企業への売却。2010年から活動拠点を京都に移し、京都が持つアカデミア知財の強みと世界に誇る食文化の高さを再発見する。1976年生まれ、滋賀県出身、京都在住。カリフォルニア州立大学コンピューター科学学部卒業。
(株)ハカルス ウェブサイト https://hacarus.com/ja/

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