2017/10/17

糖鎖関連技術を用いた関連ビジネス

(株)糖鎖工学研究所 事業部 課長 落合 洋文 氏

「当社は、ヒト型糖鎖製造技術と糖鎖修飾技術に基づくバイオ医薬品の開発を目指しています。バイオ医薬品開発においてペプチドやタンパク質が重要となっていますが、難水溶性化合物、短い半減期、複雑なQCなど、解決すべき技術的課題もあります。これらを改善する重要な要素が糖鎖です。当社は、化学的な糖鎖修飾技術を用いて画期的なバイオ医薬品を創出します。

当社は、N結合型糖鎖を大量生産(10kgスケール)する技術と、任意のペプチドを化学的に糖鎖修飾して均一な糖タンパク質を合成する技術を有しています。この技術を用いて、均一なインターフェロンβを化学合成することに成功しました。さらに、このインターフェロンβに糖鎖を複数修飾することで、抗腫瘍効果や作用時間の改善を図ることができました。また、タンパク質だけでなく、ペプチド(ソマトスタチン)においても糖鎖修飾による機能改善に成功しています。画期的なバイオ医薬品を開発している皆様にとって、当社の糖鎖修飾技術が様々なペプチドやタンパク質の機能改善ツールとなることを目指しています。」

【主なメンターコメント】
「バイオ医薬品の分野で大きな可能性を秘めている技術だと思う」 Johnson & Johnson INNOVATON, Dong Wu氏

「まずはフォーカスを絞り、この技術が機能することを証明してから、次の化合物に対応していくのがいいと思う」 SPARK Berlin, Craig Garner氏

img04_1.jpg


【発表者プロフィール】
京都大学在学中に糖鎖の合成研究を開始する。博士の学位取得後、博士研究員として核酸や糖タンパク質の合成研究に従事。2009年に大塚化学(株)に入社。2013年、(株)糖鎖工学研究所の独立とともに同社に入社し、糖鎖誘導体の合成及び医薬品への応用研究を担当。現在に至る。
(株)糖鎖工学研究所 ウェブサイト http://www.glytech.jp/jp/

>> HVC KYOTO2017 記事一覧 に戻る