2017/10/20

ヘルスケア分野におけるボストン・ケンブリッジ地域の事業ポテンシャル

Massachusetts Biotechnology Council, Economic Development & Global Affairs, シニアディレクター Elizabeth Steele氏

「ボストン・ケンブリッジ地域は歴史的にバイオテクノロジーに強みを持ち、製薬トップ20社のうち18社が拠点を構えています。地域の特徴は『教育レベルの高さ、資本アクセスの良さ、州政府の支援の3点』です。その証拠として、この10年で同分野の雇用が28%増加し、R&Dラボの面積が56%増大しています。また、資金面ではNIH(アメリカ国立衛生研究所)の助成額がカリフォルニア州に次ぐ第2位で、人口1人当たりの金額では同州を抜いてトップです。ベンチャー投資額も年々増加していて、2016年には33億ドルに達しました。これらの資金供給を受けて、がん研究を筆頭に1,700件もの創薬パイプラインのプロジェクトが進行中です。

マサチューセッツ州のバイオテクノロジー産業を支援するMass Bioは、1986年に会員企業わずか6社からなる民間非営利団体としてスタートし、今では、1,000社以上の会員企業を抱えるまでに成長しています。Mass Bioでは、会員向けに業界のトレンドや新技術などを紹介する各種フォーラムの他、定期的な情報交流イベント、共同購買、Team MassachusettsとしてのPR活動や国際交流、政府への提言(ロビイング)やベンチャー育成などを実施しています。特にMass CONNECTと称するベンチャー育成プログラムでは、製薬企業OBのメンターが起業家とチームを組んでメンタリングや投資家とのマッチング機会を提供しています。当プログラム修了者の中から有力ベンチャーも誕生しています。

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【発表者プロフィール】

現職の前はMassBIOのイベントディレクターとして、主催イベントの企画・運営に従事。MassBIOへの参画前は、Massachusetts Office of International Trade & Investmentにて5年間、マサチューセッツ州への海外投資を誘導すると共に、イスラエル、英国、ブラジルへのパトリック知事の経済ミッションを企画。また2010年のバンクーバー冬季オリンピックでは、大規模交通機関の運営に携わった。
Steele氏は、クレムソン大学にて政治学の学士とサフォーク大学にて政治学(国際関係)の修士号を取得している。
MassBIO ウェブサイト https://www.massbio.org/

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