2025/12/25(木)
「骨の素材」が医療を変える ~ アパタイト関連材料が切り拓く未来型医療デバイス ~ 終了

2026年2月27日(金)に、健都イノベーションパーク交流セミナー《京大発イノベーションを探る @健都》「『骨の素材』が医療を変える ~アパタイト関連材料が切り拓く未来型医療デバイス~」を、オンライン配信で開催しました。
■当日プログラム■
・講演
・パネルディスカッション&質疑応答
・交流・名刺交換 ※会場参加の方のみ
今回は、京都大学大学院エネルギー科学研究科 薮塚武史講師と、同大学医学部付属病院 清水孝彬特定病院助教のおふたりからご講演いただきました。
まず、薮塚先生から、主として骨の主要無機成分であるヒドロキシアパタイトを基盤に、金属・セラミックス・高分子材料にアパタイト核処理を施すことで生体活性を付与するご研究について解説・紹介いただきました。SBF浸漬で短時間にアパタイト層が形成され、PEEKや強化PEEK、ジルコニア、金属表面での骨結合性や接着強度向上を高めること、アパタイトマイクロカプセルを用いた銀イオン放出抑制や酵素固定化・磁力回収などの応用例も示されました。
次に、清水先生より、脊椎インプラントの表面改変技術について、京都大学整形外科を中心にすすめられている研究についてご紹介。チタン合金のイオン担持やアルカリ加熱処理により骨結合や耐感染性を改善する臨床応用例などについても、解説共有いただきました。これらは、非金属材としてPEEKや炭素強化PEEK、さらに新材料KTi化合物などの開発が進み、放射線治療との併用や腫瘍患者向け応用が期待されているものです。社会実装には、企業による販売支援が不可欠であることにもお話が及びました。

- 当日のパネルディスカッション 話題例(抜粋)
<進行:京大オリジナル株式会社共創アシストチーム 岡田一郎 氏>
Q:このような研究をすすめるにあたってのモチベーションになるもの、判断軸などはあるでしょうか?
A:[薮塚先生]このような研究は、とにかく良い材料・デバイスをつくって、それが最終的に患者さんの手元に届かないと、研究の意義を発揮するのが難しい分野。現状、国内外を見渡しても、さまざまな疾患に悩まされている方がたくさん居られる。やはり、工学の立場から、そうした課題解決に関われるというのは、研究者冥利に尽きる。
[清水先生]まず、患者さんがおられる、というのが一番の軸になる。また、脊椎に限らず整形外科で用いるインプラントは、アメリカ製のものがほとんど。やはり日本から、そういったものを発信していきたいという気持ちもある。
以上
当日は、会場・オンライン配信において、多くの皆様にご参加、ご視聴いただきました。
京都リサーチパーク(株)では、今後も、定期的にライフサイエンス・ウェルネス系の企業・スタートアップやアカデミアの研究者を対象とした、研究環境やアクセラレーションプログラムなどの情報を発信するセミナーを開催します。次回もぜひご参加ください。
過去のイベントレポート等はこちら⇒https://www.krp.co.jp/labplus/events/
イベントの中でご案内した「ターンキーラボ健都」の詳細は以下ページからご覧ください。
