2024/07/28(日)
再生医療への新たな試み ~「薬剤」×「細胞」のhAP細胞とは?~ 終了
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2024年7月26日(金)に、健都イノベーションパーク交流セミナー「再生医療への新たな試み ~「薬剤」×「細胞」のhAP細胞とは?~」を、大阪健都の会場(オンライン配信とのハイブリッド)で開催いたしました。
今回は、細胞医療と既存医薬品の融合を軸に、薬剤と細胞とを組み合わせた「hAP細胞」の開発事業に取り組まれている、オーチャードバイオ(株)の代表取締役 植松哲生様を、講師としてお迎えしました。
講演では、まず、細胞医療製品および低分子医薬品のそれぞれの課題をふまえたうえ、双方のデメリットを補完する「hAP細胞」(低分子化合物と細胞で構成されるコンビネーション医薬製品)の調製方法、薬効などについて紹介・解説いただきました。後半には、創薬系バイオベンチャーの現場の視点から、課題となる研究開発費用の調達、人材の確保、事業計画の策定・修正に関する日々のお考えなどについて、共有いただきました。


■当日のプログラム
16:00~ 開会/登壇者ご紹介・オープニングアンケート
16:10~ 植松さまご講演
16:50~ 質疑応答
17:00~ <現地会場のみ>意見交換・名刺交換 のち閉会(~17:30頃まで)
■当日の質疑応答(以下、一部を抜粋し記載)
Q:細胞に薬剤内包粒子を取り込ませるのではなく、細胞膜に内包粒子をぶら下げるといったやり方では難しいのか。また、細胞内から薬剤が徐放される場合、細胞膜が透過の障害になることはないのか。
A:たしかに、細胞膜に粒子をぶら下げることができると大変おもしろいアプローチになると思います。ただ、現状のPLGA粒子ではなかなか難しい。医薬品開発だとレギュレーションとの兼ね合いもあり、こうした新しいものをやるには開発に時間がかかることになります。ひとまずは、すでによく知られており、安全性が確保されているアプローチでやるのが良いのではないでしょうか。
細胞内から徐放される場合に細胞膜が透過の障害になる可能性は、たしかにあります。そこで、徐放する場合に膜透過させるには、脂溶性の膜である必要があると認識しています。脂溶性でなく親水性のものでは、細胞内で徐放されたものは外に出ていかないため、取り込まれた細胞の中にとどまってしまうものの、そういったアプローチのhAP細胞の開発もできるのは、と考えています。しかし、やはり、細胞外の徐放の場合、制約があります。
■最後に
当日は、オンラインおよび現地会場をあわせて、120名を超える方々にご参加いただきました。
京都リサーチパーク(株)では、今後も、定期的にライフサイエンス・ウェルネス系の企業・スタートアップやアカデミアの研究者を対象とした、研究環境やアクセラレーションプログラムなどの情報を発信するセミナーを開催していく予定です。次回もぜひご参加ください。
過去のイベントレポート等はこちら⇒https://www.krp.co.jp/labplus/events/
