2021/11/19

「ラボの安全管理のスペシャリストに聞くコロナ禍でもう一度見直す実験研究における安全管理」 終了

前川先生サムネ作成パワポ.jpg2021年10月27日(水)に『ラボの安全管理のスペシャリストに聞く「コロナ禍でもう一度見直す実験研究における安全管理」』がオンラインで開催されました。当日は、「コロナ禍」で実験安全管理の重要性が高まっている今、NPO法人バイオメディカルサイエンス研究会(BMSA)の常任理事を務めていらっしゃる前川秀彰先生に、実験・研究の安全管理に関して、1時間じっくりとお話いただきました。本レポートでは、当日の様子の一部をご紹介させていただきます。

オープニングアンケート:コロナ渦の研究室の使い方について、変わったことがありますか?

アンケート画面.JPG

オープニングアンケートとしてご参加のみなさまに、「コロナ禍の研究室の使い方について、変わったことがありますか?」というご質問にご回答いただきました。結果は、研究室で過ごす時間が減った方・増えた方が合わせて3割ほどいらっしゃいましたが、オフィスよりは変化が小さかったのではないでしょうか。

講義:コロナ禍での実験研究の安全管理について注意すべきポイント


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当日は、「微生物・病原体の基礎知識」に始まり、「バイオセーフティの必要性」について様々な例を挙げながらお話いただきました。

微生物・病原体の基礎知識として、病原体の感染形態の特長やリスク管理の重要性についてのお話がありました。
また、バイオハザードの対策には、施設や設備といったハード面と、取り扱いの技術や管理面での規則の設定というソフト面の、両面からの対策が大事となるとのことでした。
実験室レベルでは、研究者自身が組織や施設の中で安全対策を行い、安全確保をするための知識や技術を提供できるよう求められることや、教育と訓練で安全管理体制が確立されることを、事例とともにお話し頂き、バイオハザードの防止のための原則「封じ込め」に必要な設備の特長や説明、正しい使用方法についても詳しくお伺いしました。

一例:
●個人用防護具(PPE)について、病原体に応じて必要なPPEを選択することと、例示。
●安全キャビネットとクリーンベンチの目的や機能の違いと用途に応じた使い分け。
●無菌操作の操作例、ゾーニングの一例、注意点などを具体的に。
●病原体等の曝露における応急措置について。

消毒・滅菌の方法やP1~P4、BSL1~BSL4の設備基準についての詳細説明やバイオリスクマネジメントについての対処対応を分かりやすくご説明いただき、研究者・施設管理者として押さえておくべきポイントを端的にお示しいただいたことで、基礎知識の振り返りができました。

質疑応答

Q. 実験・研究の安全管理に関して、おすすめの参考書があれば教えてください。
A. WHOが作成しているバイオセーフティマニュアル第3版はネットでも見ることができ、BMSAが出している日本語の見本訳もあります。また現在、第4版に関しては英語版を見ることができます。(第4版に関しての日本語版の訳本はBMSAにて製作中。)それ以外の参考書につきましては、BMSAの講習会に参加していただくと、BMSA作成のテキストをお渡ししております。講習会は現在新型コロナウイルス拡大の影響から開催を見送っておりますが、年度内に一回は講習会を開く予定です。

バイオセーフティ技術講習会概要はこちら↓
https://www.npo-bmsa.org/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3-bs-%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%AC%9B%E7%BF%92%E4%BC%9A%E6%83%85%E5%A0%B1/

最後に

今回のセミナーを通して、普段理解しているようで理解しきれていない安全管理の知識を、図や資料などを見ながらわかりやすく学びなおすことができました。

今後も京都リサーチパークでは定期的に、ライフサイエンス・ウェルネス系の企業・スタートアップやアカデミアの研究者を対象に、研究環境やアクセラレーションプログラムなどの情報を発信するセミナーを開催してまいります。ご興味のある方は是非ご参加くださいませ。

<今回ご登壇いただいた「NPO法人バイオメディカルサイエンス研究会」様のご紹介>

法人名:特定非営利活動法人バイオメディカルサイエンス研究会

バイオメディカルサイエンス研究会(略称:バムサ・BMSA)は、1987年(昭和62年)に厚生省所管の研究機関の研究者によって、研究人材の活用、予防医学の基礎研究と応用研究との連携、国際協力を柱に任意団体として設立されました。活動の発展に伴って2000年(平成12年)に特定非営利活動法人(NPO)となり、2018年(平成30年)に認定特定非営利活動法人(Certified NPO)となりました。現在は、産・官・学・民への支援活動を理念とし、予防医学とバイオセーフティ技術(病原体等の安全管理・運営)を基盤として、感染症および公衆衛生分野における社会的支援・啓発活動を国内外において展開しています。

WEBページ:https://www.npo-bmsa.org/

ご登壇の前川先生に安全管理のアドバイスをいただいている日本最大級のBSL2対応の機器付きシェアタイプのレンタルラボ「ターンキーラボ」


ターンキーラボ図.png

ターンキーラボの5つのメリットをご紹介します。

・始める時に初期投資も安く、通常2~3か月かかる設備の準備期間なく、すぐに研究を始めることが出来ます。
・また、月額3万円から利用頻度に合わせフレキシブルな利用可能が可能です。利用人数の増減にもつ月単位で対応可能です。
・さらに、掃除や機器のメンテナンスなど、煩わしい施設管理不要です。
・ついつい研究室にこもりがちな研究者様に勉強会や交流会を用意します。
・立地も新大阪からも近く、駅近で、商談や人材採用にも有利です。

細胞培養を中心とした基本的な実験機器が備えられており、試薬等を持ち込んでいただくだけですぐに研究を始めることができます。また、ラボマネージャーが常駐しており、煩わしい施設管理や備品管理などが不要なため、研究に集中していただくことが可能です。

ターンキーラボのWebページはこちら⇒https://www.krp.co.jp/turnkeylab/lp/

過去の関連セミナーレポートのご案内

KRPでは、定期的にライフサイエンス・ウェルネス系の企業・スタートアップやアカデミアの研究者を対象に、研究環境やアクセラレーションプログラムなどの情報を発信するセミナーを開催しています。

・2021年9月29日開催健都イノベーションパーク進出企業によるトークセッション「みんなで考えてみよう!健都に出来る最新施設の楽しみ方」
・2021年8月31日開催「京都大学と考えるスタートアップが成長するラボ」トークセッション
・2021年7月29日開催「食とバイオのオープンイノベーション拠点大解剖」トークセッション
・2021年7月14日開催コロナテック最前線~研究者とスタートアップの緊急対談~
・2021年6月23日開催 『「Beyond Next Ventures」と考えるバイオベンチャーのアクセラプログラム活用法』トークセッション
・2021年6月10日開催『シェアリングエコノミーと実験機器の新しい流れ』トークセッション
・2021年5月13日開催『研究者集団「リバネス」と考える新しいラボの在り方』セミナー

イベントレポート等はこちら⇒https://www.krp.co.jp/labplus/events/