2021/07/06(火)
『シェアリングエコノミーと実験機器の新しい流れ』トークセッション 終了
2021年6月10日(木)に開催したトークセッションイベント『シェアリングエコノミーと実験機器の新しい流れ』(Zoomウェビナー)では、創薬・バイオ領域でのスタートアップ支援の先駆者「バイオ・サイト・キャピタル(株)」、ラボや実験機器のシェアリングプラットフォームを運営している「(株)Co-LABO MAKER」、研究開発サポート製品の作製・測定を受託するバイオベンチャー「(株)ハカレル」、来春シェアラボ「ターンキーラボ健都」を北大阪医療健康都市にオープンするKRPの4社でトークセッションを開催しました。
<パネリスト>
・バイオ・サイト・キャピタル株式会社 代表取締役社長 谷正之 氏
・株式会社Co-LABO MAKER 代表取締役 古谷優貴 氏
・株式会社ハカレル 代表取締役 園田光 氏
・京都リサーチパーク株式会社 新事業開発部 味岡倫弘
<司会・ファシリテーター>
・京都リサーチパーク株式会社 新事業開発部 長田和良
会に先立ち、アイスブレイクとして、視聴者の皆様に、「カーシェアのように、実験機器やラボもシェアする時代がくると思いますか?」というアンケートを行いました。結果は「すぐくると思う」55%、「2~3年後にくると思う」36%、「10年後にくると思う」10%となり、実験機器やラボをシェアすることへの期待値が読み取れる結果となりました。
当日は次の3つのお題について、トークセッションを進めました。
①シェアリングエコノミーが実験研究にどのような、影響をもたらすと思いますか?
②バイオベンチャーエコシステムは、今後どのように機能していくと思いますか?
③パネリストの皆様の事業がどのように社会を変えていくと思いますか?
京都リサーチパーク(株)長田(上段左)、バイオ・サイト・キャピタル(株)谷氏(上段中)、(株)Co-LABO MAKER古谷氏(上段右)、(株)ハカレル園田氏(下段左)、京都リサーチパーク(株)味岡(下段右)
パネリストからは、場所に加えて、シェアで使える機器類を整えることで、スタートアップの支援につながることは元より、大学では既に実現している研究環境を、企業間においても実践するなど、シェアリングエコノミーの促進は、これからの当然の流れになる。との声があがりました。
また、企業と大学が実験機器をシェアすることについては、「風穴を開けに行っている状態です。」「『保有物の活用』から『必要物の使用』へと、アセットの持ち方、研究スタイルそのものの変化が起こるのでは?」という意見もあがりました。
視聴者からは「使用頻度や費用対効果が低いと推測する高額機器について、実際に実験機器のシェアリングエコノミーを行う場合、事業としてマネタイズできるのか?」等の多くの質問をいただきました。
KRPでは、定期的にライフサイエンス・ウェルネス系の企業・スタートアップやアカデミアの研究者を対象に、研究環境やアクセラレーションプログラムなどの情報を発信するセミナーを開催していく予定です。次回もお楽しみに。
■次回のセミナーのご案内
2021年6月23日開催 『「Beyond Next Ventures」と考えるバイオベンチャーのアクセラプログラム活用法』トークセッション
詳細・お申込みはこちら⇒https://www.krp.co.jp/events/detail/2393.html
■過去のセミナーレポートのご案内
2021年5月13日開催 『研究者集団「リバネス」と考える新しいラボの在り方』セミナー
セミナーレポートはこちら⇒https://www.krp.co.jp/events/detail/2492.html