2024/10/03(木)
ADHDの子どもの個性や考え方を測定する新たなゲーム技術を開発 Almaprism合同会社<KRP BIZ NEXT>が国際学術雑誌に研究成果を発表
名古屋大学医学部附属病院 親と子どもの心療科・高橋長秀 准教授(研究当時)、浜松医科大学子どものこころの発達研究センター・土屋賢治 特任教授、およびAlmaprism合同会社<KRP BIZ NEXT>・糟野新一CEOらの共同研究チームは、新たに開発したビデオゲームを用いて、ゲーム空間内におけるお子さんの行動をデータ化し解析することにより、その子の認知機能の特性を詳細に測定することができ、客観的なデータとして出力する技術を開発しました。
<本研究のポイント>
①注意欠如多動症(ADHD)を有するお子さんは増えている(18歳以下に20人に1人)が、実行機能障害に対して治療薬の効果は乏しい
②実行機能障害に対しては、心理療法や環境調整が行われるが、経験に基づいて試行錯誤で行う必要があり、効率的ではなかった
③ビデオゲームを用いて収集した行動データを解析することで、詳細な実行機能のプロフィールを出力することに成功した
④実行機能のプロフィールが分かることで個別化した最適な心理療法を提供することが可能となる
これにより、以下のことが期待されます。
医師・心理士・保護者などの支援者が、データを参考にして、個別化・最適化した心理療法を行うことが可能となること。
現状の心理療法が効率化され、より多くのお子さんがより早期にそれぞれの特性にあった治療を受けられるようになること。
本研究成果は、2024年8月22日付の精神科の専門誌である『Frontiers in Psychiatry』に掲載されました。
■論文は下記リンクからご覧いただけます。https://www.frontiersin.org/journals/psychiatry/articles/10.3389/fpsyt.2024.1407703/full
■『Frontiers in Psychiatry』について
精神医学に関する最新の研究成果を広く公開する国際的な学術雑誌です。掲載される論文は、専門家による厳格な査読(ピアレビュー)を経ており、高い信頼性と学術的な質が保証されています。
うつ病、双極性障害、統合失調症、ADHD、ストレス関連障害など、多岐にわたる精神疾患に関する研究を扱い、臨床実践や治療法、心理療法、薬理学的アプローチなど、精神医学のさまざまな側面についても取り上げています。
世界中の研究者や医療従事者が寄稿し、グローバルな視点で精神医学の最新情報を提供、インパクトファクターも高く評価されており、影響力のある学術誌として認知されています。精神医学に関する信頼性の高い最新情報を提供し、研究者や医療従事者だけでなく、一般の読者にとっても価値のある情報源です。
【Almaprism合同会社について】
会社名 :Almaprism合同会社
代表者 :CEO 糟野 新一
所在地 :4号館 KRP BIZ NEXT
事業内容:ビデオゲーム技術を活用して、ADHD(注意欠如・多動性障害)などの発達障害に深く関連する認知機能の特性を明らかにするための製品を、ヘルスケア・医療機器の両方の市場に向けた研究開発を行う。デジタル空間でのインタラクションを設計・実装し、医療に応用。
