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開催レポート)京都精華大学×京都リサーチパーク(株)包括連携記念シンポジウム 「人文社会・芸術・デザイン・マンガ・メディア分野の産官学連携の可能性」終了

京都精華大学×京都リサーチパーク(株)包括連携記念シンポジウム
「人文社会・芸術・デザイン・マンガ・メディア分野の産官学連携の可能性」

産官学連携というと、これまでは理工・医歯薬系といった分野が中心でした。しかし、大学・研究機関の知・人材・ネットワークを多面的に捉えなおし、文化芸術系大学との連携に拡大し、また深化させられれば、知識や発想、刺激の好循環が生まれ、産官学連携の多様化、展開の可能性が広がります。また、従来分野の展開にも、社会・地域の課題解決といった視点にたった、リベラルアーツや考えを表現する「技」が欠かせません。そこで、今回、地域企業、公的機関、NPOなどのさまざまな皆さま、およそ100名の参加を得て、シンポジウムを開催いたしました。京都精華大学による人文社会・芸術・デザイン・マンガ・メディア分野の産学連携や地域連携、社会連携、大学間連携の事例発表の先行事例 および 京都リサーチパーク(株)によるイノベーション創発活動の事例を紹介し、両者の包括連携の目的についての思いを、参加者とともに新たにいたしました。

概要

・日時:2021年7月15日(木)14:00~16:30 

・会場:オンライン(Zoom配信)

・参加者:102名(すべてオンライン参加)

・主催:京都精華大学、京都リサーチパーク株式会社

京都リサーチパーク(株)の小川社長による開会挨拶の後、京都精華大学の教員の先生方4名と京都リサーチパークから発表が行われました。

小川社長.jpg

まず、京都精華大学 サコ学長が登壇されました。京都精華大学が産官学連携、地域連携、社会連携をすすめるにあたって、2050年の社会を見据えた、社会の課題、地域の課題の解決を支援する中で実践していくリベラルアーツ教育を目指すこと、また、そうしたなかで大事な要素となるのが産官学連携であることなどについてご講演いただきました。

サコ学長.jpg

続いて、京都精華大学 共通教育機構 社会実践力育成プログラム部門長であり、国際文化学部 准教授 南 了太先生より、人文学・社会科学領域の産官学連携の在り方についてご講演いただくとともに、学生が国内外の「実践の場」に出張派遣され、現場で課題に取り組む授業「社会実践力育成プログラム」についてご紹介いただきました。

南先生.jpg

京都精華大学 全学研究機構 前社会連携教育センター長である、デザイン学部 米本 昌史先生からは、学内プロダクトデザイン学科のPBL(Project Based Learning)のなかで取り組まれている企業各社との具体的な連携事例をいくつかご紹介いただき、参加学生・企業のシナジーについてご講演いただきました。

米本先生.jpg

つぎに、京都精華大学 全学研究機構 伝統産業イノベーションセンター長である、国際文化学部 米原 有二先生から、2020年度伝統工芸分野のコラボレーション演習についてご発表いただきました。この事例では、当初は西陣織の雑貨開発を予定していたものの、連携先の工房が得意とする技術に着目したことで、「新サービスの開発」に方針転換、その後受注に至った経緯までが紹介されました。

米原先生.jpg

KRPからは、イノベーションデザイン部 井上 良一部長が、KRPイノベーション創発活動のなかの大学連携の取り組みを紹介。大学・研究機関の研究者はもちろん、学部生・院生の発想力や表現力を活かした連携への期待を込めて、企業との連携の橋渡しを後押しする立場から、今後の展望を発表させていただきました。

井上部長.jpg

すべてオンラインでのやりとりとなりましたが、講演後の質疑応答においても、オンライン参加者から、大学のカリキュラムについてや大学と企業との提携について多くの質問が寄せられるなど、本シンポジウムのテーマへの関心の高さが伺える内容となりました。

最後に、京都精華大学 共通教育機構長 国際文化学部教授 恩地 典雄先生から、閉会挨拶を頂戴し、全プログラムを終了しました。

人文社会・芸術系分野の産官学連携、そして、新たなイノベーション創発にむけた次世代の活躍の可能性を感じさせるシンポジウムとなりました。

お問い合わせ

e-mail : innovation@krp.co.jp
京都リサーチパーク株式会社 イノベーションデザイン部