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アカデミックセミナー「感性計測の社会実装 ~DX化に向けた取り組み~」終了

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テーマ:「感性計測の社会実装 ~DX化に向けた取り組み~」

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンラインでのコミュニケーションが一気に普及したことで、DXへの期待はさらに高まっています。こうしたなかで、人間の感情・感性を中心とし、人間に寄り添うことに注目をして、研究開発・事業化に取り組む動きも多々見受けられるようになっています。
本セミナーでは、人間の感性という主観的で論理的に説明しにくい反応を、科学的手法によって価値を発見し活用する「感性工学」と、人間の感情や行動そのものを客観的に観察し分析する「心理学」の観点から、感性計測研究の今後の展開についてお話いただきます。さらに、事業化・研究支援を目指す企業からも、感性計測の社会実装事例についてお話をいただきます。
同計測・実装化に携わるアカデミア・企業のみなさまのほか、異分野の皆様にとっても、新たな気づきの機会となるよう、幅広い分野の方々のご参加をお待ちしております。

※本セミナーは、京都リサーチパーク(株)が企画・運営を行う「KRP OPEN INNOVATION CLUB」のコンテンツの1つです。

日時:2021年9月9日(木)15:00~18:00

会場:オンライン(Zoom)

対象:新規事業開発・研究開発に携わる企業の方、大学・研究機関の皆様、学生

参加費:無料

定員:50名程度

お申込み:https://academicseminar2021-krp.peatix.com/

【講演➀】  
テーマ:「人と人との関係を測る―コミュニケーションにおける表情同調―」

講師:藤村 友美 先生(同志社大学 心理学部 准教授)

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略歴:2009年,同志社大学文学研究科心理学専攻博士後期課程修了。博士(心理学)。独立行政法人科学技術振興機構ERATO岡ノ谷情動情報プロジェクト研究員,国立研究開発法人産業技術総合研究所人間拡張研究センター認知環境コミュニケーション研究チーム主任研究員を経て,2020年より現職。専門は感情心理学,精神生理学。研究テーマは,コミュニケーションにおける表情の表出と認識の研究,感情の心理生理学的研究。

講演概要:
笑っている人を見て思わず自分も微笑んだり,怒っている人を見て自分も眉をしかめてしまうという経験をしたことはないでしょうか。このような現象は表情同調といわれ,人間関係における信頼感や親密性によって影響を受けることが知られています。ビジネスのあらゆる場面において,「この顧客は自分のことを信頼してくれているのか?」や「このチームはお互い仲良くやっているのか?」など人間関係の構築は欠かせません。本講演では,コミュニケーションを想定した表情表出から,感性情報の一つとしての「人と人との関係」を推定する研究を紹介します。

【講演②】
テーマ:「AI・ビッグデータによる感性計測」

講師:長田 典子 先生(関西学院大学 工学部 教授/感性価値創造インスティテュート所長)

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略歴:1983年京都大学理学部数学系卒.同年三菱電機(株)入社. 応用機器研究所,産業システム研究所,先端技術総合研究所において,色彩情報処理,感性情報処理の計測システムへの応用に関する研究に従事. 1996年大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了. 2003年より関西学院大学理工学部情報科学科助教授,2007年教授. 2009年米国パデュー大学客員研究員. 2013年感性価値創造研究センター長. 2015年革新的イノベーション創出プログラム「感性とデジタル製造を直結し,生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」サテライトリーダー.2020年感性価値創造インスティテュート所長. 博士(工学). 専門は感性工学,メディア工学等.

講演概要:
豊かで持続可能な社会の実現 (SDGs)には、質的な発展が不可欠である。Society 5.0がめざす人間中心の「創造社会」の実現においても、心の豊かさをもたらす新しい科学技術が重要になっている。人の感じ方を定量化し、製品設計に役立つ客観的なものさし(メトリック)を作る感性価値指標化技術の研究を、多くの先進企業とオープンスパイラル型の連携をとりながら進めている。講演では、とくにAIやビッグデータ分析を活用し、個々人の多様で潜在的なニーズに対し、モノやサービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供する「ビスポーク(個人最適化)デザイン」「感性AIソムリエ」「感性マイニング」等の技術について紹介する。


【企業事例紹介】
テーマ:「マルチデバイス感性計測システムHuME(Human Metrics Explorer)の研究開発」

講師:古田 雅史 氏((株)島津製作所 基盤技術研究所 脳五感ユニット 感性計測グループ グループ長)

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略歴:2002年 東京工業大学 工学研究科 制御工学専攻 修士課程修了。同年より、精密機器メーカにてメカトロニクス系センサ回路の開発に従事。2007年 株式会社島津製作所 入社。乳房専用PET装置Elmammoや食品放射能検査装置FOODSEYEの技術研究に従事。2019年 ロボティクスユニット センシンググループ グループ長。2020年より脳五感ユニット 感性計測グループのグループ長として、生理信号の計測に基づく感性計測技術の研究開発に取り組む。

講演概要:
感情や情動などヒトの内面状態を推定して製品やサービス開発に活用する技術の開発が進んでいます。こうした情報を製品に活かすには、ヒト状態の定量化(モノサシ)が必要です。何の情報を基にするか(計測デバイス)、どう解釈するか(解析アルゴリズム)、があってのサービス開発です。島津製作所では、アカデミアでの生理信号の解釈研究と、事業者のサービス開発を繋ぐという両輪のオープンイノベーションシステムを目指してHuMEシステムを開発しています。本講演では、共同研究成果の一つである表情からの感情価推定技術を用いたHuMEシステムでの解析事例を紹介します。


プログラム(予定):
15:00~16:00 講演1「人と人との関係を測る―コミュニケーションにおける表情同調―」
 同志社大学 心理学部准教授 藤村 友美 先生
16:10~17:10 講演2「AI・ビッグデータによる感性計測」 
 関西学院大学 理工学部教授 長田 典子 先生
17:20~17:50 企業事例紹介 「マルチデバイス感性計測システムHuME(Human Metrics Explorer)の研究開発」
 (株)島津製作所 基盤技術研究所 脳五感ユニット 感性計測グループ グループ長 古田 雅史 氏
*各講演終了時に質疑応答を予定。
*進行の関係で時間が変わることがあります。予めご了承ください。。

主催:京都リサーチパーク株式会社

お問い合わせ先:
京都リサーチパーク株式会社 イノベーションデザイン部 (倉地、河端)
〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町134  TEL: 075-315-8491 MAIL: krp-id@krp.co.jp

お問い合わせ

e-mail : innovation@krp.co.jp
京都リサーチパーク株式会社 イノベーションデザイン部