2016/10/06

京都大学における医学領域のイノベーションエコシステム構築への挑戦

京都大学大学院医学研究科「医学領域」産学連携推進機構 特定准教授 小栁 智義氏

最初に登壇したのは、京都大学大学院医学研究科「医学領域」産学連携推進機構の小栁智義特定准教授。まず、京都でエコシステムを形成する重要性を説明し、「『京都』と言う言葉はビジネスにおいても世界で通用するインパクトを持っている。エコシステムでも『京都』の魅力をアドバンテージとして使うべき」と主張しました。
ヘルスケア製品の開発には多大な資金と長期間の期間を要します。また、大学の「研究成果」は学術的な新発見であり、それを使って企業が新製品を「開発」しようとしても荒削り過ぎて製品像が描けません。「このギャップをベンチャー業界では「魔の川」と呼びますが、スタートアップ企業や大学のプロジェクトにはこの魔の川を乗り越える知識もノウハウもありません。成功のためには安価で迅速に魔の川を乗り越えるソリューションが必要」だとして、今回のゲストでもあるLabCentral や、Johnson & Johnson Innovation が展開するJLABS のようなシステムの京都での構築を提案しました。
京都大学では2017 年半ばの完成を目指し、インキュベーションラボを備えた新棟を建設中であり、前出の魔の川を埋める場として活用します。「入居企業がHVC KYOTO を通じて世界のマーケットにアプローチし、より的確な支援と大きな投資を得て成長することを期待します。京都、関西、そして全国のスタートアップ企業がHVC KYOTOを世界への窓口として利用できるようになることを期待します」と締めくくりました。

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京都大学大学院医学研究科「医学領域」産学連携推進機構 特定准教授
より健康で豊かな社会の実現を目指し、大学発ベンチャー創出と、企業との大型連携に従事している。スタンフォード大学博士研究員時代にベンチャー起業を通じた研究成果の事業化に接し、バイオビジネスでのキャリアを選択。帰国後は創薬、再生医療ベンチャーでの事業開発、多国籍企業での営業/ マーケティング職を歴任。大阪大学大学院修了。


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