【開催報告】環境技術セミナー#3:持続可能な未来を築く:金属と高分子の複合技術の開発とポリマー分解技術の革新終了
2025年12月10日(水)、京都リサーチパークにて、第3回「環境技術セミナー」が開催されました。 本セミナーは、環境配慮や負荷軽減に関わる技術開発、事業化を目指す企業や研究者の方々を対象とした連続企画です。 今回は京都工芸繊維大学より2名の先生にご登壇いただき、最新の研究についてご講演いただきました。
【講演1】金属と高分子の複合技術の開発 中西 英行 教授(京都工芸繊維大学 材料化学系)
中西先生には、産業における技術課題を解決するうえで重要となる電子機能や、高分子材料および金属の性質についてご説明いただきました。その後、両者を複合化する際の難しさと、それを克服するための複合技術について解説していただきました。金属をナノサイズまで微細化すると、常温・常圧条件下において固体の金属が液体のように流動する現象を見いだされ、この現象に基づき、金属と高分子材料を組み合わせた複合材料を独自に研究・開発されています。中西先生が創り出す高分子と金属の特性を併せ持つ新材料は、エネルギー・環境分野をはじめ、今後の多様な社会において幅広い応用が期待されています。
【講演2】分解性ポリマーの機能化とポリマー分解技術の物質循環社会への展開
福島 和樹 教授(京都工芸繊維大学 繊維学系)
福島先生には、研究の背景、生分解性プラスチック、バイオマスプラスチックの開発が加速している社会動向についてご説明いただきました。その後、研究テーマである触媒を用いたポリマー分解促進について解説していただきました。産業利用性と分解性の両立のジレンマを克服するための、高機能な分解性ポリマー、自己組織化を利用した機能材料創製、プラスチックのアップサイクルについて独自に研究・開発されています。これら福島先生が創り出す環境調和型材料は物質循環社会への展開や、バイオマテリアル材料としての幅広い応用が期待されています。
意見交換・交流会
交流会では、登壇された先生方と参加者が直接意見を交換し、ネットワークを深める貴重な機会となりました。