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2026/05/08

がん細胞の「動き」を制御する~新たな治療戦略の可能性~ 終了

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2026年612日(金)に、健都イノベーションパーク交流セミナー「デジタル技術が拓く新たな健康支援の未来 ~食×健康×テクノロジービジネスの挑戦~」をハイブリッド形式で開催し、会場・オンライン配信において、約125名の皆様にご参加いただきました。

■当日プログラム■

16:00~ 開会/登壇者ご紹介・オープニングアンケート
16:10~ ご講演
17:00~ 質疑応答
17:30  閉会

今回は、神戸大学バイオシグナル総合研究センター 辻田和也氏を講師にお迎えし、「がん細胞の『動き』を制御する新たな治療戦略の可能性」をテーマに、がんの浸潤・転移の仕組みと、それを制御する新たな研究アプローチについてご講演いただきました。

本講演では、がん患者の生命予後に大きく関わる要因として転移に着目し、がん細胞が周囲の組織へ浸潤し、血管を介して別の臓器へ広がる過程について、研究事例を交えながら分かりやすく解説いただきました。

 従来広く知られてきたEMT(上皮間葉転換)のみならず、細胞の硬さや細胞膜張力といった物理的な性質が、がん細胞の運動性や浸潤能の獲得に深く関わっていることが紹介されました。細胞膜張力の低下が悪性化を促進し、反対にこれを高めることで浸潤・転移・腫瘍形成を抑制できる可能性が示され、がん研究における新たな視点として非常に示唆に富む内容となりました。

 また、細胞膜張力を維持する分子メカニズムやBARタンパク質の働き、さらにBARタンパク質の発現上昇が予後不良に関連していることなどの研究成果についてもご説明いただき、「機械的がん抑制因子」という新しいコンセプトに基づく治療への応用可能性についてもご紹介いただきました。講演後には、専門外を含む多くの参加者から質問が寄せられ、関心の高さをうかがわせるセミナーとなりました。20260612 tkl seminar.png

京都リサーチパーク(株)では、今後も、定期的にライフサイエンス・ウェルネス系の企業・スタートアップやアカデミアの研究者を対象とした、研究環境やアクセラレーションプログラムなどの情報を発信するセミナーを開催します。次回もぜひご参加ください。