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2024/12/23

グローバル市場で戦う京大発iPS細胞技術スタートアップ ~日米2拠点でT細胞を利用したがん免疫細胞療法のトップをめざす~ 終了

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2025年2月5日(水)に、健都イノベーションパーク交流セミナー/京大発イノベーションを探る@健都「グローバル市場で戦う京大発iPS細胞技術スタートアップ ~日米2拠点でT細胞を利用したがん免疫細胞療法のトップをめざす~」を、大阪・健都の会場(オンライン配信とのハイブリッド)において開催いたしました。 

■当日プログラム■
・講演
・パネルディスカッション&質疑応答 ※終了後、オンラインは閉会
・交流・名刺交換 ※現地参加の方のみ

今回のセミナーには、iPS細胞技術を使ったがんの免疫細胞療法を事業として、ビジネス拠点をアメリカに移しグローバルに活躍されている、シノビ・セラピューティクス株式会社 代表取締役社長CEO/CTO 等 泰道 氏と、同社代表取締役社長COO/CFO 五ノ坪 良輔  氏にご登壇いただきました。

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■パネルディスカッション・QAの内容(一部抜粋)

●海外と日本との違いについてお教えください。

・等氏:VCの比較だけでいっても、日本は失敗因子に着目しConsを重視しがちだが、アメリカのVCProsを見ることが多いという印象。また、アメリカVCには、iPS細胞由来の治療剤製造を実際に経験した方もおられて、驚くような専門的な質問が飛んでくることもある。Prosを見る素地があり、また、経験人材が投資部門に入って仕事をされている。

・五ノ坪氏:大きな違いは、金額のスケールの違いによる。バイオテックの歴史を見るに、アメリカでは1960年~70年代から。一方、日本では大学発シードが出てくるのが2000年~2010年代から、と考えると、30年から40年の歴史の違いがある。投資セクターで最もリターンが多いのがバイオテック、というのがアメリカの現状。日本はいわば"百均市場"にすぎず、大きな成功をなかなか信じられない、という状況ではないか。悲観はしていないが、やはり日本ではスケール面の好事例が出てこないといけないかなと思う。

 

●海外・北米市場に出るにあたって、「変えたこと」「変えなかったこと」は何か

・等氏:アメリカを本社とする会社になった以上は、アメリカの経営陣がドライブするため、日本色をあまり強くしてしまわないように注意する必要があると思う。

米国CEOをはじめとして、日本発であるという点をどこかに残したい、という思いも持っているようで、「シノビ」という社名に変わった。また、新たにスタートしているということを示すために、独自技術が「カタナ」とネーミングされたが、こうした提案を日本側も受け入れた。

ただ、分化技術のような根幹の部分はしっかりと京都大学の技術をしっかり守り、コントロールをする。アメリカ側は他の技術をしっかりとドライブする、というすみ分けをしている。

・五ノ坪氏:アメリカのビジネスシステムを利用するために、アメリカに行った。日本のため、日本企業のためという考えではなく、患者さんにいち早く届けるために何を使うのが一番正しいのか、という思いで、アメリカのシステムを取り入れている。ただ、匠の技も必要となる分野であるため、日本の強み、モノづくりの強みはしっかりと生かしていこう、と。こうした良いところどりが上手くいっているのかなと思う。

とにかく「変えないこと」は、患者さんに一日も早く届けようという点。京都の開発メンバーを中心に、年に1度は京都のがん封じのお寺に参拝し、患者さんやご家族のお札・お参りの様子にふれ、この仕事に取り組むモチベーションにしている。

 

●これからグローバル市場に進出したい、ないし、最初から海外市場を狙ってスタートアップを立ち上げたいと考えている方々に対し、何等かアドバイスをいただきたい。

・等氏:海外に出ていくためにはやはり、メンバーをそろえ、また、対等にディスカッションができる、そして、まとめあげる英語力が鍵となる。ドライブすることのできるマネジメントがしっかりいるのか、が大きな要因となるのではないか。

・五ノ坪氏:ひとつあげるとなると、やはり英語力になってしまうのかも。加えて、アメリカ側のパートナーになってくれる人脈は確保しておくべき。例えば留学時のネットワークなどを大事に。それが無いのであればアメリカVCの力を借りることにはなるが、やはりネットワーク無しに作ってくことはかなり困難。人的ネットワークが必須になってくる。

以上

京都リサーチパーク(株)では、今後も、定期的にライフサイエンス・ウェルネス系の企業・スタートアップやアカデミアの研究者を対象とした、研究環境やアクセラレーションプログラムなどの情報を発信するセミナーを開催していく予定です。次回もぜひご参加ください。

過去のイベントレポート等はこちら⇒https://www.krp.co.jp/labplus/events/

イベントの中でご案内した「ターンキーラボ健都」の詳細は以下ページからご覧ください。


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