2024/12/13(金)
環境技術セミナー#4「超臨界流体と次世代触媒--地球にやさしい先端技術の挑戦」開催レポート 終了
2024年12月3日(火)、京都リサーチパークにおいて「環境技術セミナー#4『超臨界流体と次世代触媒--地球にやさしい先端技術の挑戦』」が開催されました。
京都リサーチパークは、今年度より京都工芸繊維大学から先進的な研究を進める先生方をお招きし、「環境技術」にフォーカスした連続セミナー(全4回)を開催しております。いずれも環境配慮・負荷軽減等の技術開発、事業化に取り組む企業や研究者の方等を対象とし、ご講演の後には参加者や先生方との交流会の時間も設けております。
第4回では下記2名の先生をお招きしました。
- 奥林 里子 教授 (繊維学系)
超臨界二酸化炭素や電子線を使って高分子材料を加工する技術についてご説明いただきました。超臨界二酸化炭素によって染色することができると、染色に使用する水が不要となるため、水の使用量を大幅に少なくすることができます。さらに通常の染色では、排水時の水の浄化や、製品を乾燥するためのエネルギー等が必要となりますが、それらの削減に繋がるため、環境負荷を軽減することができます。現在、工場での運用には莫大なコストがかかるため、類似の無水染色技術は10%程度と一般的には普及していませんが、水では染色できなかった繊維にも着色することができるため、耐火性のある生地や電気を流す繊維への着色、ゴム製品の耐油性向上などへの応用が期待されています。

- 細川 三郎 教授 (材料化学系)
今後のハイブリッド車需要増を背景に、排気ガスを浄化する自動車触媒の役割についてご説明いただきました。排気ガス成分である窒素酸化物は、CO2の300倍以上の温暖化効果があり、一酸化窒素は酸性雨の原因物質の一つでもあるため、害の少ない物質へ変換し、排出する必要があります。また多くの触媒には、需要が採掘量を上回る貴金属;白金、ロジウム、パラジウムが使われているため、サステナブルな社会の実現においては、できるだけ貴金属の使用を減らした環境触媒の機能向上が求められています。貴金属使用料の低減を目指して、遷移金属複合酸化物のトポタクティック※な酸素脱離・挿入機構やペロブスカイト型酸化物に注目し、固体内部を反応場とする触媒設計の研究開発が進められています。
(※トポタクティック反応:物質の基本骨格を保ちながら、一部の元素が出入りする反応)
ご講演の後、質疑応答を交えながら参加者の皆さまと交流会を行いました。

第4回 キーワード
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第1回(5/29開催済み) キーワード #菅原徹 #谷口育雄
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