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特集

2026/03/24

【星和電機株式会社】 イノベーションの推進が、日本の社会インフラを支え続ける糧になる

道路情報表示システムや産業用照明、道路・トンネル照明など、社会インフラを支える幅広い製品を手がける星和電機株式会社。本記事では猪口裕輝氏に、同社の取り組みと、KRPを拠点に異業種や大学と連携して進める活動や、イノベーションに対する想いを伺った。

 星和電機株式会社/コンポーネント企画部 係長 猪口 裕輝氏0206_ a_001.png

情報機器、照明機器、ノイズ対策製品、配線保護機材など、多彩な製品を展開。

 ー会社の主な事業内容や独自の技術について教えてください。

 弊社は、1945年に三星電気有限会社として創業し、1949年に星和電機株式会社を設立しました。現在は京都府城陽市に本社を構え、創業以来、社会インフラと産業インフラを支える製品を提供しています。弊社では、「情報機器事業」「照明機器事業」「コンポーネント事業」の3つをコア事業として展開しています。

 「情報機器事業」では、交通事故発生防止に貢献する道路情報表示システムを提供し、災害時の被害軽減に貢献する河川情報表示システムや津波情報システムの製造販売も行っています。近年は、道路付帯設備の老朽化対策・延命化を目的とし、保守メンテナンスの高度化に向けた技術開発と製品化を重点的に進めています。

「照明機器事業」においては、1950年の防水形蛍光灯器具の開発以来、化学プラント、石油精製所、水素ステーションなど爆発性危険場所に対応した防爆照明器具や、防水照明器具、クリーンルーム用照明器具なども提供しています。また、道路・トンネル・街路照明にも幅広く展開し、道路照明のLED化やカーボンニュートラルも積極的に推進しています。

「コンポーネント事業」では、電磁ノイズ対策製品の開発・製造を行っています。本社工場の電波暗室(10m法・3m法)を活用し、お客様のノイズに対する課題解決の実施やセミナー、出張測定などを実施し、技術面からお客様の課題解決をサポートしています。また、1963年発売の「カッチングダクト」以来、配線ダクトのパイオニアとして、環境に配慮した配線保護機材やケーブルアクセサリを幅広く展開しています。


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各専門分野のトップメーカーとしての実績を礎に、革新的な製品開発を推進。

 ー会社の強みは何であるとお考えでしょうか?

 弊社は、道路情報板をはじめとする情報表示システム、「ウォーターパール」で知られる防水・防爆形などの産業用照明、「カッチングダクト」に代表される樹脂製品など、幅広い分野で実績を重ねて、各専門分野においてトップメーカーとしての地位を築いています。

 2002年には青色・白色発光ダイオードの独自開発に成功しました。LED素子を手がけたオプトデバイス事業は2012年に終了しましたが、そこで培った発想力と技術力は現在の事業にも活かされています。現在は道路・トンネル照明などのLED照明器具分野で事業を展開しており、今後も革新的な製品開発を通じてさらなる成長を目指しています。
近年では、より一層お客様のニーズにお応えするべく、高付加価値な多機能照明製品やシステム製品といった生産性向上、安全対策に貢献する製品の開発に取り組んでいます。

KRPを拠点に人と人をつなぎ、共創によるイノベーションをカタチにする。

 ーKRPとの関わりや入居の経緯などについてお聞かせください。

 弊社は、京都府が構築・運営する「京都ビッグデータ活用プラットフォーム」に、ワーキンググループの一員として参画し、スマートシティの実現に向けて取り組んでいます。その活動の一環として、街灯型の多機能インフラ柱の実証実験を2021年から3年半ほど京都リサーチパークの敷地内で実施させていただきました。そのご縁もありKRP6号館にオフィスを構えることになりました。

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また、202510月には、KRPと株式会社国際電気通信基礎技術研究所が連携協定を締結されました。私はアクセラレーションプログラムのスタートアップのメンターとして、この活動に一部参加をさせて頂いております。この連携をきっかけに、京都や関西におけるグローバル視点でのイノベーション創発活動の活性化になることを目指しています。

昨年から現在にかけては、KRPと一緒にキャリアデザインをテーマにしたイベントを定期開催し、私がそのイベントの企画から当日のモデレーターまでを担当しています。私自身のこれまでの社会人人生やプライベートで出会った方々とのネットワークを活かして、面白いキャリアを辿る方をゲストにお招きし、それぞれの「生き方」を多様なエピソードと共にお話いただくイベントです。イノベーションに欠かせない異業種交流も実現できていると感じます。

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このイベントの他にも、KRPではトークイベントの開催や大学での講義への参加など、異業種との連携を重視した活動を多数行っていますよね。ビジネス面では「京都は敷居が高い」という印象を持たれることもありますが、関係を深めるほど家族のような親密さが生まれる土地柄だと私は感じています。そのため、異業種連携のような「人とのつながり」を深める活動が、京都において、さらにはイノベーション創発において重要だと私は思いますし、KRPはそのことを実感できる環境です。他企業との連携や新たな出会いを広げられる場として、KRPは非常に魅力的な拠点であり、今後も共に取り組める機会をさらに増やしていきたいです。先ほどのイベントもそうですが、さまざまな取り組みが実現できているのは、多様なネットワークを活かした支援をしてくれるKRPのお陰です。KRPには個性豊かでフレンドリーなスタッフが多く、相談にも丁寧に応じてくださっています。

KRPは、企業や大学、研究機関が集まる全国有数のリサーチパークです。社会課題が山積する中で、どのプレーヤーや技術が集まれば解決につながるのかを見据えて、「グループ」から「コミュニティ」、さらに「チーム」へと発展していくような仕掛けを考えて、「今しかできない、今だからできる」ソーシャルイノベーションを、共に実現できればと願います。

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ウェルビーイングな社会の実現に向けて、インフラ分野の新たな価値創造をめざす。

 ー今後の目標についてお聞かせください。

 弊社は昨年10月に創業80周年を迎えました。企業にとって、新たな挑戦を続けなければ淘汰されてしまうという宿命があります。アメリカの経営学者であるクレイトン・クリステンセンの著書『イノベーションのジレンマ』でも示されているように、「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」の両輪が不可欠です。各事業部門では持続的イノベーションを着実に進める一方、企画・研究開発部門は破壊的イノベーションを見据え、その創出と推進を担う必要があります。

今後はイノベーション活動をさらに加速し、ウェルビーイングな社会の実現を見据えたソーシャルイノベーションを推進することが重要なミッションです。現場の課題に寄り添いながら新たな仕組みやサービスを創出し、持続可能な社会を支える価値の創造を目指します。

猪口 裕輝氏
大手ハンドツールメーカーのマーケティング部門で、業務効率化(DX化)や、各種企画業務を担当。37歳の時にマネージャー職として抜擢。機能部門としての業務の傍ら、新規事業を目的とした独自のモノづくり活動を展開し、空飛ぶクルマプロジェクトへ参画するなど、全国にネットワークを持つ。京都大学経営管理大学院の講座受講を機に、社内外のメンバーに勉強会の開催や情報発信を行い、大学講師などを含む人財育成に携わる。2024年に星和電機株式会社(現職)へ入社。 2年目から新規事業のプロジェクトの副リーダーを務めるなど、マーケティングの強みを活かした事業の活性化に取り組む。

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企業情報 

組織名:星和電機株式会社
役職名:代表取締役社長
代表者:増山 晃章
所在地:6号館 3階 306号室
TEL:0774-55-8181
FAX:0774-58-2034
URL:https://www.seiwa.co.jp/
MAIL:info@seiwa.co.jp

事業内容
情報表示システム,産業用照明機器,道路・トンネル照明機器,照明用LEDモジュール製品,ノイズ対策製品,配線保護機材