2018/01/22

【スフェラーパワー株式会社】太陽電池を球状にその発想は、コロンブスの卵

KRPエリアを拠点に活躍する すべての人、その意外な素顔に迫ります。

スフェラーパワー株式会社 代表取締役会長 中田 仗祐 氏 代表取締役社長 井本 聡一郎 氏

150krpeople01_preview.jpeg

太陽電池を球状にその発想は、コロンブスの卵

2017年3月、京都市中京区からKRP地区に本社オフィスを移転したスフェラーパワー(株)。社名が示すスフェラー=球状太陽電池の特性を生かして、太陽光発電の新たな可能性を拓く事業を展開しています。

もともと同社は、光半導体メーカー・京セミ(株)が取り組んでいたスフェラー事業を承継する形で、2012年に設立されました。創業した中田会長は、じつは京セミ(株)の創業者であり、「太陽電池を球状にすれば最も光の利用効率がよいのでは」と着想した発明者でもあります。長年かけて育てた会社を離れ、新たな会社を立ち上げた中田会長。「子どもの頃から新しいものを作るのが好きでした。可能性や夢、高い目標に向けて、挑戦し、知恵を絞る。そうしてこれまで多くの特許を出願してきましたが、ベースになっている思いは子どもの頃から変わらないのかもしれません。会社も同じでチャレンジ精神がないと創業はできません。これまで培った経験と資金を投入して、"未来"を創り出します」と熱く中田会長は語ります。

太陽光発電をもっと身近にするオンリーワンの技術

従来の太陽電池はフラットなパネルタイプ。固定して設置した場合、一方向の太陽光しか取り込めません。一方、球状のスフェラーなら、あらゆる方向からの光で発電が可能。またビーズのような微小な粒状なので、平らな面だけでなく曲面や立体にも応用できるのもスフェラーならでは。ガラスにはめ込んでも景観を損なわず、また布に織り込めばユニークな製品の誕生も期待できます。そうした新たな製品展開と販路拡大を担うのが、井本社長。京セミ(株)時代からスフェラーの研究開発に携わってきたそうで、「光学的特性にもデザイン性にも優れたオンリーワンの技術」というスフェラーにかける熱い思いは会長にも負けません。

出会いとチャンスを生かし新たな応用の可能性へ 

工業高校を卒業後、三菱電機に入社した。「知りたい」「なぜ?」という思いが先立ち、先入観のない新しい視点と見方で、直面する困難について考える力がついた。「まさしく、必要は発明の母」という中田会長は、オフの日には庭でバラを育て、野菜を栽培しているそう。一方、京都大学で学び身につけた確かな知識と観察眼でスフェラーの新たな展開を捉えるのが、井本社長。幼い頃からジッとしているのが苦手で、現在も山登りやマラソンなど自分の足で歩き、走ることが日々のリフレッシュに繋がるといいます。

好対照の2人ですが、スフェラーの新たな応用への思いは同じ。「自社だけでなく、多くの人に可能性を追求してもらいたい」「材料コストを下げ、生産性を高めるのが現在の課題」。量産体制が整備され、街や暮らしのあちこちでスフェラーを利用した商品を目にする日も間近です。

150krpeople02_preview.jpeg

中田 仗祐 氏(右)

三菱電機で半導体や太陽電池の研究に携わる。1980年に立ち上げた京セミ(株)で球状太陽電池を着想、開発。苦労した分、形になって報われるところがものづくりと似ていると、植物栽培が趣味。

井本 聡一郎 氏(左)

大阪出身。京都大学卒業。京セミ(株)にてスフェラーの研究・開発に携わる。スフェラーパワー(株)設立とともに移籍。趣味の山歩きでは、日本百名山を制覇。日々、鴨川沿いを走るそう。

球状太陽電池を使ったモダンな商品も次々と開発、その斬新でユニークな商品は、各種マスメディアで紹介され注目を集めている。
(左)スフェラー®ランタン (右)スフェラー®スティック

150krpeople03_preview.jpeg150krpeople04_preview.jpeg

企業情報

スフェラーパワー株式会社

スフェラーSphelarとは「Spherical Solar」からの造語。太陽電池を球状に、という思いが込められています。パネル型が主流となる中で、世界初の三次元受光を可能にした独自の球状太陽電池「スフェラー」を開発し、製造、販売。微小な球状であり、球面全体が受光面となる、形状と光学的特質を生かし、さまざまなパートナーとともに太陽光発電の応用範囲を広げるソリューションを追い求めます。

KRP6号館

代表取締役社長 井本 聡一郎
TEL:075-874-1474
FAX:075-874-1476
URL:http://www.sphelarpower.jp
MAIL:inquiry@sphelarpower.com
業 種:電機/電子/半導体

「KRP PRESS150号(2017年7月発行)より抜粋」

KRP PRESS バックナンバーはこちら