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2023/10/06

≪京大発イノベーションを探る@健都≫糖尿病の栄養食事指導の現状と未来~共同開発のプログラム医療機器で、個別化指導を日常に~ 終了

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2023年95()に「糖尿病の栄養食事指導の現状と未来~共同開発のプログラム医療機器で、個別化指導を日常に~」が大阪健都会場とオンラインのハイブリッドにて開催されました。

世界の成人のうち10人に1人が抱えていると言われている糖尿病。その治療に欠かせないのが、食事療法や運動療法における体重の適正化です。
今回のイベントでは、糖尿病治療における「食事療法」に焦点を当て、栄養食事指導を補助するスマートフォンアプリを共同開発している糖尿病専門医でもある京都大学 池田香織先生と、国内最大級のAI食事管理アプリ開発・運営会社である株式会社asken 松尾恵太郎さまにご登壇いただきました。

当日はまず池田先生より、糖尿病診療においての体重管理の難しさと食事療法の重要性、臨床試験の経過をはじめとした研究内容についてご説明いただきました。
次に松尾さまより、「あすけん」というアプリについてのご説明と、現在の課題、SaMD(プログラム医療機器)開発への参入についてお話いただきました。



プログラム

16:00~ イベントスタート・登壇者ご紹介・アイスブレイク

16:10~ 池田先生プレゼンテーション

16:30~ 松尾さまプレゼンテーション

16:50~ パネルディスカッション・質疑応答

17:30~ 現地のみ交流会(飲食の提供はなし)

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質疑応答の一部をご紹介

Q:今後、個別食事指導のサービスを開発することを考えています。池田先生が、共同研究を行う企業の担当者に期待することはどんなことですか?

池田氏:
食事療法には医療者としての考えがあり、食事を変えるときには、特定の食品または特定のパターンの食事がかならずしもいいわけではないとの立場です。また、食事パターンは一人一人にあわせて多様であってしかるべきであり、かつ、多様だとしても医療ガイドラインの枠内に収まる必要もあると考えています。そのようなバランスを一緒に議論しながら重視していただけることが重要だと感じています。
株式会社askenさまは、患者さんの目線、医療者の目線双方をうまく取り入れて開発してくださっていると感じています。

Q:糖尿病のほかに、アプリを使った栄養食事指導の対象になり得る病気はどんなものがありますか。

松尾氏:
食事療法が必要な疾患は全て治療用アプリの開発対象になると考えています。その上で、臨床現場にアンメットニーズがあること、治療用アプリによる介入が有効であること、そして事業として成立すること、等を勘案して参入領域を検討することになると思います。ぜひ臨床現場やアカデミアの先生方と意見交換をさせて頂きたいので、ご興味のある方はお気軽にご連絡頂けるとうれしいです。



最後に

イベント後半のトークセッション・質疑応答では、視聴者のみなさまからのご質問を中心に、共同研究に至った経緯や、開発における苦労話、そして今後の展望についてお話をお伺いいたしました。
ご視聴いただきましたみなさま、ご質問いただきましたみなさま、ありがとうございました。

KRPでは、今後も定期的にライフサイエンス・ウェルネス系の企業・スタートアップやアカデミアの研究者を対象に、研究環境やアクセラレーションプログラムなどの情報を発信するセミナーを開催していく予定です。次回もお楽しみに。

過去のイベントレポート等はこちら⇒https://www.krp.co.jp/labplus/events/



イベント中ご案内した「ターンキーラボ健都」の詳細は以下ページからご覧いただけます

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