2023年8月2日(水)に「国際物流のパイオニアに学ぶ！ 国際輸送時の注意点について　～税関対策から医薬品輸送方法まで～」が大阪健都会場とオンラインのハイブリッドにて開催されました。

今回は、大阪南港の「南港倉庫」でのGDP（医薬品の適正流通基準）認証の取得や、国際的な－60℃以下の輸送体制の構築など、医薬品輸送関連事業にも力を入れ始めていらっしゃる株式会社日新の黒田さま、前川さまをお招きし、国際的にサンプルを送る際の注意点や税関の考え方を、輸出・輸入のそれぞれの面からご説明いただきました。

また同社は、パナソニック株式会社が開発した真空断熱容器VIXELLを用いた国際的な－60℃以下の輸送体制について、単なる容器の利用だけでなく事業提携もおこなわれています。今回はイベント後半において、パナソニック株式会社　宮本さまにもお越しいただき、事業提携に至った経緯や容器の開発秘話などとともに、容器の実物をお持ち込みいただきその長所なども具体的にお話しいただきました。

プログラム

16：00～　イベントスタート・登壇者ご紹介・アイスブレイク

16：10～　黒田さまご講演

16：20～　前川さまご講演

16：40～　宮本さまご講演

17：00～　質疑応答

17：15～　（現地のみ）名刺交換会

質疑応答の一部をご紹介

Q：医薬品の輸入の際のロイヤリティの修正申告についての質問です。ロイヤリティの支払いは一度で終わらないことも多いかと思いますが都度修正申告が必要なのでしょうか？申告期限などはあるのでしょうか？

前川氏：こちらに関しては、契約内容によって変動があります。
ロイヤリティが発生するとわかった段階で、まず契約書の内容を確認し、お客様と一緒に税関に赴き、修正申告を行うべきか確認しています。
また、支払いのタームが複数にわたって該当する場合も、同様に税関に一緒に赴き、確認するというサービスを行っています。

Q：VIXELLについて質問です。15～25℃帯だと何日くらいその温度帯を維持できますでしょうか？

宮本氏：標準性能は外気温30℃一定環境においてなのですが、15～25℃帯であれば5日間温度を維持することができる仕様となっています。ただ、お客様のご要望に応じて、たとえば保冷剤の量を変更する等行い、維持する期間を延ばすことも可能となっております。

最後に

当日は、イベント冒頭のアイスブレイクで一番気になるテーマであると回答の多かった「輸出」についてのご質問だけではなく、輸送全般、そしてVIXELLについての詳細のご質問も多数いただきました。
ご視聴いただきましたみなさま、ご質問いただきましたみなさま、ありがとうございました。

KRPでは、今後も定期的にライフサイエンス・ウェルネス系の企業・スタートアップやアカデミアの研究者を対象に、研究環境やアクセラレーションプログラムなどの情報を発信するセミナーを開催していく予定です。次回もお楽しみに。

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