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平成23年度 再生医療サポートビジネス懇話会 第5回はんなり雑記

はんなり雑記

平成23年12月7日(水)
馬場 嘉信 氏 (名古屋大学 大学院工学研究科/名古屋大学 革新ナノバイオデバイス研究センター)
『ナノバイオデバイスが拓く先端医療』

 「細胞が生きた状態で分子の動きを調べられるようにしたい。その為に、モノづくり技術でそれがわかるようなデバイスを開発するプロジェクトを立ち上げ、医療現場で利用して貰えるようにしている」という話からスタートし、『健康をとりまく状況 何故、ナノでバイオ?』、『ミドリムシによるがん細胞分離とがん転移診断』、『ナノポア・ナノピラーによる 1分子DNA解析とがん診断』、『イムノピラーによる疾患診断・ストレス診断・疾患予防』、『量子ドットによる幹細胞治療』と講演が続きました。

 その中でのミドリムシ(動物と植物の性質を両方もつ0,1m以下の単細胞生物)の話。ミドリムシの表面にがん細胞を見分けられるような抗体をくっつけてミドリムシを誘導するような光を当てると、ミドリムシががん細胞のみを運び出してくる。つまりミドリムシの光に反応して動く習性を利用し、がん細胞を分離する事が出来ます。この技術はがんの超早期診断や転移診断にも使える可能性があるそうです。

 また、呼気や微量の血液を超高速・超高感度ナノバイオチップが装備されている検査用デバイスに取り込み、1分子解析技術を実現することにより、がんなどの病気の超早期発見や予防・診断が出来るそうです。他諸々ナノバイオデバイス(ナノポア・ナノピラー・量子ドットなど)により遺伝子などの生体分子を解析をし、がん細胞診断や幹細胞治療、ストレス診断など医療分野へ貢献していきたいという話で締めくくられました。

 会場からは、ナノピラーの作り方をはじめナノ技術の実用化のレベルなどに関して質疑応答が行われ、第5回目の懇話会を終了しました。また今回の自社PRコーナーでは、会員企業3社が、自社の技術や今後の再生医療分野への取り組みを中心にPRされました。

第5回 懇話会の様子1 第5回 懇話会の様子2

 ナノポア?ナノピラーー?イムノピラー?・・・まったく今まで耳にした事が無い用語が随所に使われ、文系畑で過ごしてきた私にとっては正直頭の中が『?』でいっぱいになりました。事前に配布したキーワード集と照合しながら聞くも、やっぱりちんぷんかんぷん。そこで参加者の皆さんの表情を眺めていたところ、皆さんの耳にはスッ〜と入ってこられているようで、涼しげな表情で講義を聞いていらっしゃいました。モノづくり企業の方々はさすがだなぁと思いながら聞き続けていました。

 専門用語の場面になると理解できませんでしたが、1つわかった事は、改めて遺伝子って想像もつかない秘めた可能性があるものなんだなぁという事。遺伝子の配列を測ることにより病気がわかるそうです(無知な私です・・)。そしてこれはがん等の目に見えてわかる病気だけではなく、いずれ心の中までわかるかもしれないとか。『ストレス社会』といわれる位、大体の人がなんらかのストレスを抱えながら過ごしています。そのストレスを特殊なチップによって、人の血液や唾液からとった遺伝子の発現量がタンパク質の量の変化で見る事が出来るそうです。これにより、慢性ストレスか急性ストレスか、またうつ病になる可能性がある方かどうかが近い将来わかるかもしれないとの事。なかなかわかりにくい心の病。この『見えない病気』が遺伝子解析から『見える化』になる事は画期的なものだと思います。

 

 

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