再生医療サポートプラットフォーム

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平成24年度 専門家との直接意見交換シンポジウム in KRP Part V

専門家との直接意見交換シンポジウム in KRP Part V 再生医療・再生研究を支える「モノづくり」と「先端テクノロジー」

 私達の体は60兆個に及ぶ細胞から構成され、それら細胞が持つ自然治癒力や免疫力が私達の健康を保っています。再生医療はこういった細胞の自然治癒力などを活用して、これまで治療が難しいとされていた難病・生活習慣病・障害等を根本的に治癒しようとするもので、次世代の医療として大きな期待を集めています。
再生医療の早期実用化を図るためには、細胞や組織に関する生物医学的な研究だけでなく、それらの基礎研究を支える様々な道具・器具、機器や装置、さらに細胞や組織の供給システムといった周辺分野の技術開発が不可欠であり、経済産業省も文部科学省や厚生労働省と連携した「再生医療の実現化ハイウェイ構想」の中でこのような周辺分野の実用化・製品化を積極的に推進することを挙げています。
京都リサーチパーク(KRP)では、平成21年4月より、再生医療の早期実用化を目指して、モノづくりの視点から再生医療の周辺分野の事業化を支援する「仕組み」である『再生医療サポートプラットフォーム』を立ち上げました。このプラットフォーム活動の一環として、標題のシンポジウムを本年9月26日(水)に開催します。今回のシンポジウムでは、再生医療分野の研究現場、臨床現場、企業の製品開発現場に加えて、国の産業政策現場からも専門家をお招きし、参加者との意見交換(パネルディスカッション)を通じて、様々な視点から再生医療の実用化における「モノづくり」や「先端テクノロジー」の役割や重要性を論じる予定です。

 

開催後記

今年で5回目となります今回のシンポジウムは、秋晴れの晴天の中、東京・東北方面からも含め、シンポジウムに168名、交流会に108名の方にご参加いただき、大変盛会裏に開催することができました。
関係者の方ならびにご参加いただきました皆様には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

【シンポジウム】

まず、京都大学再生医科学研究所教授 田畑泰彦氏より、本シンポジウムの目的は、再生医療を判りやすく紹介することであるが、講演者が一方的に伝えるのではなく、会場からの積極的な質問が本シンポジウムを成功させる鍵であるとのご挨拶がありました。続いて、各講演者の簡単な紹介とともに、細胞の成長・増殖を制御する技術、分化した細胞の利用、細胞の集合体の利用といった、モノづくり技術から見た再生医療ビジネスについてのオーバービューがなされました。

 

基調講演気箸靴董∋蓋大学医学系研究科消化器病態内科学教授 坂井田功氏より、肝炎をはじめとする肝臓障害における骨髄系細胞を用いた肝臓再生療法について、基礎研究から臨床研究までの試験結果とともに自己骨髄細胞の可能性について紹介がなされました。

 

基調講演兇箸靴董¬掌轍安膤愨膤惘々学研究科教授・革新ナノバイオデバイス研究センターセンター長 馬場嘉信氏より、カーボンナノウォール(グラフェン)などによる再生医療治療のための細胞足場開発、幹細胞治療のin vivoイメージング、幹細胞への遺伝子導入、ナノテクデバイスやミドリムシを用いた幹細胞の分離と細胞分析・評価などの紹介がなされました。

 

続く特別講演では、富士フイルム株式会社取締役常務執行役員 戸田雄三氏より、フイルム技術を基礎とした再生医療事業への取り組み、細胞の足場となるリコピナントペプチド、さらには再生医療イノベーションフォーラムについての紹介がなされました。

 

午後の部は、神戸大学医学部整形外科准教授 黒田良祐氏により、膝関節の再生治療について有名アスリートの実例を挙げての紹介のあと、田畑先生との対談が行われました。この中で、自家組織の移植という再建外科治療に替わって、再生医療による治療が望まれていること、あるいは第三世代の自己軟骨細胞培養移植の試みについての紹介や、その実現に必要なモノづくり技術、あるいは我が国の現状認識や産業化に向けての見通し等について意見交換がなされました。

 

続いて、経済産業省製造産業局生物化学産業課長 江崎禎英氏により、再生医療の実用化に向けた各国の取り組み並びに我が国の抱える課題、再生医療に係る制度の見直しと実用化促進事業についてが、大阪大学大学院工学研究科教授 紀ノ岡正博氏より、再生医療産業化に向けての課題提供の一例として、細胞シートの製造プラント:フレキシブル・モジュール型プラットフォームについてが、(独)国立成育医療研究センター再生医療センターセンター長/生殖・細胞医療研究部部長 梅澤明氏より、再生医療に用いられる細胞製品について、その研究開発プロセスと承認申請プロセス、品質管理試験等についてが、公益財団法人先端医療振興財団クラスター推進センター調査役 吉川典子氏より、医療機関における自家細胞・組織を用いた再生・細胞医療の実施について薬事法上の手続き等についてが、それぞれ簡略に紹介されました。

 

この後、本シンポジウムのメインとなる専門家と参加者との意見交換(パネルディスカッション)に移りました。まず、細胞と材料の使い分けについて各専門の立場から簡単に解説がなされたあと、会場からの質問を交えながら活発な議論がなされた。特に、我が国の抱える現状と世界各国との比較については多くの問題点が指摘されたが、必ずや再生医療のモノづくり分野においては日本人の特性が生かされるはずなので、是非行政からも制度の改革を含めた強力な後押しをして欲しいといった意見が出されました。

 

【交流会】

【事務局の感想】

お天気にも恵まれ、みなさまのご協力もあり、無事に開催する運びとなりました。
準備段階では、参加のお申し込みが定員を大幅に上回り、前日に急遽サテライトルームを設えるなど、事務局側はうれしい悲鳴を上げました。
当日は、電車の到着時間の関係で、シンポジウムの開始時間になっても受付に長い列が続いてハラハラしましたが、なんとか無事に開始できることができました。来年以降、このような事態がおきないよう対処を考えたいと思います。
また、当日参加申し込みされた方も結構いらっしゃり、予備の配布資料がなくならないか心配になりましたが、ギリギリ足りました。
交流会も大盛況で、沢山の方に引き続きご参加いただきました。
中締めをしてもまだしゃべり足りない・・というように、多数の方が残って談笑されていました。
良い交流の場になったのではないかと、嬉しく拝見していました。
今回は、予想以上の参加者に戸惑うこともありましたが、京都大学の学生さんにもお手伝いいただき、無事に終えることができました。
みなさま、どうもありがとうございました。
来年も開催いたしますので、またみなさまにお会いできるのを楽しみにしております。

【日程】平成24年 9月26日(水) 9:30 〜 17:40 ( 交流会 18:00〜 )

【会場】

京都リサーチパーク
◆シンポジウム:サイエンスホール(KRP1号館 4F)
◆交流会:アトリウム(KRP1号館 東隣)

【対象】

再生医療に関心のある企業や組織、研究機関、モノづくり企業など
先着150名

【主催】

京都リサーチパーク株式会社

【後援】

近畿経済産業局、 独立行政法人 科学技術振興機構、 京都府、 京都市
京都商工会議所、 社団法人 京都工業会、 京都産学公連携機構

【申込み】

平成24年度のシンポジウムは終了しました。
多数のご参加ありがとうございました。

 

<午前の部> 9:30〜11:50

9:20

9:30

主催者挨拶

9:30

10:00

オーバービュー

◆テーマ: モノづくり技術から見た再生医療ビジネス
−再生治療と再生研究の違い−
◆講師: 田畑 泰彦 氏
(京都大学 再生医科学研究所 教授)
◆座長: 司会者

【講演概要】

 

田畑 泰彦 氏

田畑 泰彦 氏

 
10:00

10:40

基調講演-1

◆テーマ: 自己骨髄細胞投与療法の現状と展望
◆講師: 坂井田 功 氏
(山口大学 医学系研究科 消化器病態内科学 教授)
◆座長: 田畑 泰彦 氏(京都大学 再生医科学研究所 教授)

【講演概要】

坂井田 功 氏

坂井田 功 氏

 
10:40

11:20

基調講演-2

◆テーマ: ナノバイオデバイスによる再生医療の新展開
◆講師:

馬場 嘉信 氏
(名古屋大学 大学院工学研究科 教授)
(革新ナノバイオデバイス研究センター センター長)

◆座長: 田畑 泰彦 氏
(京都大学 再生医科学研究所 教授)

【講演概要】

馬場 嘉信 氏

馬場 嘉信 氏

 
11:20

12:00

特別講演

◆テーマ: 富士フイルムの再生医療事業の取り組みと産業化の課題
◆講師:

戸田 雄三 氏
(富士フイルム株式会社 取締役 常務執行役員)

◆座長: 田畑 泰彦 氏
(京都大学 再生医科学研究所 教授)

【講演概要】

戸田 雄三 氏

戸田 雄三 氏

 

<休憩> 12:00〜13:00

<午後の部> 13:00〜17:40

13:00

14:00

対談

◆テーマ: アスリートと膝の痛み、そして先端治療

◆対談者:
<臨床分野>黒田 良祐 氏
(神戸大学 医学部 整形外科 准教授)
<材料分野>田畑 泰彦 氏
(京都大学 再生医科学研究所 教授)

【講演概要】

黒田 良祐 氏

黒田 良祐 氏

 
14:00

15:20

パネリストによる最新情報の紹介

【座 長】田畑 泰彦 氏(京都大学 再生医科学研究所 教授)

テーマ:ライフ・イノベーション
〜我が国における革新的医薬品の創出及び再生医療の振興に向けて〜
講 師:江崎 禎英 氏
(経済産業省 製造産業局 生物化学産業課長)

【講演概要】

テーマ:細胞生産設備と培養装置の現状
講 師:紀ノ岡 正博 氏
(大阪大学大学院 工学研究科 教授)

【講演概要】

テーマ:再生医療におけるレギュラトリーサイエンス
講 師:梅澤 明弘 氏
((独)国立成育医療研究センター再生医療センター センター長/生殖・細胞医療研究部 部長)

【講演概要】

テーマ:再生医療製品・周辺機器と薬事法
講 師:吉川 典子 氏
(公益財団法人 先端医療振興財団 クラスター推進センター 調査役)

【講演概要】
  江崎 禎英 氏

江崎 禎英 氏

  紀ノ岡 正博 氏

紀ノ岡 正博 氏

  梅澤 明弘 氏

梅澤 明弘 氏

  吉川 典子 氏

吉川 典子 氏

15:20

15:40

休憩

15:40

17:40

専門家と参加者との意見交換(パネルディスカッション)

◆テーマ:再生治療・再生研究を支える「モノづくり」と「先端テクノロジー」
※参加者の方から事前にいただきました質問事項や対談での課題をもとに、再生医療の産業化(幹細胞・再生医療ビジネス)について、パネリストとフロアが自由に意見交換
◆モデレータ:田畑 泰彦 氏(京都大学 再生医科学研究所 教授)

◆パネリスト  
○ 坂井田 功 氏 ○ 馬場 嘉信 氏
○ 戸田 雄三 氏 ○ 黒田 良祐 氏
○ 江崎 禎英 氏 ○ 紀ノ岡 正博 氏
○ 梅澤 明弘 氏 ○ 吉川 典子 氏

<交流会>

18:00〜19:30