1963年佐賀県出身。大学を卒業後、化学メーカーのバイオ研究所に就職。企業に勤めるさなか、科学技術の分野における知的財産権に興味を持つようになり、1999年に弁理士の資格を取得。やがて最先端の技術に対応すべく大学院工学研究科を修了し、博士号(工学)を取得。2005年11月に辻丸国際特許事務所を開設し、特許をはじめとする知的財産権にグローバルに関わっている。
先端技術の開発に携わる企業や人にとって、今や知的財産権の保護は避けて通れない課題となっています。「最近、クライアントの要望の多くが『まずは中国、韓国、台湾の特許を先に取ってくれ、日本は後回しでもいい』というほど、アジアの特許は強く意識されるようになりました。半導体や液晶だけでなく、今までアメリカやヨーロッパが有利とされてきたバイオの分野まで、中国、韓国および台湾の台頭が著しいですからね。さらには西アジアのインドも、バイオやITの分野で力をつけているので、今や特許ではアジアは無視できない存在です」と、辻丸さん。辻丸国際特許事務所も中国、韓国、台湾の各国の代理人事務所とネットワークを組んで、互いに情報交換を密にしているそうです。「アジア諸国から代理人を招き、国際特許実務セミナーを開いたりするのですが、日本語が上手な人が多く、いかにアジアの中で日本が重要なマーケットであるかを物語っていますね。 そして、歴史都市である京都で仕事をしていると『京都ブランド』の強さをいたるところで実感します。『大阪』といっても知らない外国人もいますが、『京都』と言えば誰もが知っている。外国の代理人を南禅寺に連れて行き、庭園を眺めながら食事をすることがあるんですが、その反応からアジアの人々の京都に対する興味の大きさがうかがえます」。辻丸さんによると目まぐるしく変化する国際情勢が知的財産の世界にも影響を与えることが少なくないそうです。知的財産の分野からも、日本とアジアの新しい関係が生まれつつあるといえるのでしょう。 |
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