1979年京都市左京区生まれ。北陵高校卒業後、佛教大学別科(仏教専修)に進み、僧侶の資格をとるものの、CGの道に進むために京都芸術デザイン専門学校に入学。卒業後は情報通信研究所(スタジオ棟)でアルバイト勤務を経て、専門学校時代にインターンを経験した界グラフィックスに入社。
左京区の浄土宗のお寺の長男として生まれた松本さん。家を継ぐために佛教大学別科に2年間住み込みで入り、僧侶の資格を目指しました。「大学といっても、別科はお寺に出家するようなもので、アニメの『一休さん』のような生活でした(笑)。朝は5時過ぎに起床し、作務をしたり、お経の勉強、仏教の授業などが就寝時間の10時まで続き、丸一日がお寺の生活。お務めの時は少しでも体を動かしたら怒られて、キツかったですよ。あまりの辛さに置き手紙を残して姿を消してしまう人もいました」。松本さんは2年の修業を終え、晴れて僧侶の資格を取得。松本さんのお父さんは彼が大きなお寺で働くことを期待しましたが、松本さんにはひとつの夢がありました。「高校で美術を勉強していたから絵に興味がありました。僧侶の資格を取った時は、ちょうどテレビでCGが普及し始めた時で、『これだ!』と思いましたね。それで親に内緒で専門学校の入学手続きを進めて、入学直前に『CGを勉強します』と…(笑)」。
現在、松本さんはCGデザイナーを務めるかたわら、土日は僧侶として月参りに行くなど、お父さんのお手伝いもしています。時には早朝に檀家さんの家でお経をあげてから出勤することもあるとか。「仕事はあくまでグラフィック。お寺のお務めは仕事ではなく『功徳を積むこと』だと考えています。ゆくゆくは寺を継ぐことになりますが、それまでしっかり功徳を積み、さらにCGの仕事を通して世界を知ることが大切だと思うんです。CGとお寺の接点ですか? CGでバーチャル墓参りのホームページを開くなんてことはやりたくないですけど、檀家さんへのお知らせとかにPCを活用していきたいですね」。
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