1960年大阪生まれ。近畿大学農学部で畜産を学ぶ。卒業後は郊外に大型店舗などを開発する会社に就職。そこでパソコンショップのオープンに携わったのがきっかけで、ITに興味を持つ。やがてインターネットコミュニティにビジネスチャンスを見いだし、2000年12月に株式会社コミュースタイルを設立。
インターネットが普及し始めた頃、自宅では夫人がBBS(電子掲示板)を利用していた。「ある日、彼女が掲示板で知り合った人を家に呼んで、泊めたんです。それまで一度も会ったことがないのに、これだけの信頼関係を結べるなんて、すごい!と思いましたね」。やがてインターネットを通じて形成される電子的な交流の場(バーチャルコミュニティ)を提供するコミュースタイルを立ち上げた。
現在、コミュースタイルが提供するすべてのバーチャルコミュニティを併せると、ユーザは30万人に上る。これは中規模都市の人口に相当する数だ。この規模になると、実際の社会のようにもめ事やイタズラ、ケンカなども起こる。一方、社会的にも『ネット犯罪』が話題にのぼり、インターネット利用者のモラルが問われている。「普通、子供が育つ課程では、『庭→公園→学校→社会』というステップを経ます。ところが、ネットの場合、利用した瞬間からいきなり社会にデビューするようなもの。ネット社会には危険を見極める目を養わせ、成長を促してくれるような存在がなかなかない」。松川さんはインターネットデビューしたばかりの子供やお年寄りが安心して利用できるコミュニティづくりにも注力。今では阪神淡路大震災で被災したお年寄りがコミュニティに参加し、オフ会を開催して親交を深めるというケースもあるという。「実際の社会のように叱ったり叱られたりを繰り返しながらインターネットコミュニティが成長していけばいい。今はマイナス面に焦点が当てられがちですが、利用者がインターネットの良い面をもっと引き出して豊かな生活を送って欲しいですね」。 |
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