ご主人は寝る間も惜しむ研究熱心で、「料理の数がどんどん増えてしまう」のが悩み。昼は生湯葉カレーがお薦めで、カレーのピリリで生湯葉の甘さが際立つんやけど、待てよ、ルーのトロトロさにも秘密ありやな。夜はふっくら丹波の黒豆や生湯葉の串をサクサクッでグイッとやってるうちにええ気分のほろ酔い、値段の安さはお店のお愛想、こちらは懐痛まず腹いっぺ〜。
昼の人気は日替わり弁当。大きな弁当箱に揚げ物やあんかけ料理など空きっ腹が大喜びの料理がいっぱい詰まりスープ付きで650円。夜は餃子でプハーッ、身がふっくらの牡蠣の天ぷら、ピリ辛の麻婆豆腐、具だくさんの餃子鍋でグビグビ。どれもこれもおいしくて、1,000円以下と値段は安い。あの人もこの人もよぉ見る顔や。店を出る背中に「おきばりやす!」の声かけられて“明日の元気”をもろてます。
昼は、ほろほろアツアツの焼き魚定食や甘辛さがええ具合の鰻すき鍋が人気。夜はその日の品書き板に魚から肉、野菜まで逸品がズラリ。どれも特別ルートの仕入れで、素材の滋味滋養が身体に沁み渡る。酔い覚ましに白子雑炊やカレーうどんもよし、ここで酔うても駅は近いと開き直るもよし。とにかく、このお店の味がわかるのは大人の舌やなて僕はいつも思てます。
白い飯が旨い!これ、嬉しいですよね。おまけにおかずが盆に乗りきれへんほどあってどれもおいしかったら言うことなしや。ゴマ和えは香ばしく、煮物は中まで味が滲みている。懸命に修業を積んできはったご主人の料理はみんな優しい柔らかい味や。それがここのお昼ですねん。夜は言わずもがな。なんかね、昭和の正直が胃の腑に沁みる感じで、つい安心して長尻になりますねん。
京都の映画撮影所ゆかりの巨大ポスターがドン、2代目若乃花の化粧回しがドン、出て来る料理はドンドーン。昼に自慢の定食は定番10種類と日替わりで、人気の牛肉すき焼き定食は鉄鍋にてんこ盛りの肉や野菜がクッツクツ。夜のちゃんこ鍋はふわふわの鶏つみれを頬張りながら横目で見たら肉や野菜がまだあるまだある。今食べ終わったとこやのにちゃんこ持ち帰りというお人も多いんです。