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市場ニーズの分析から新コンセプトのセキュリティソフトを開発!
株式会社 ハイパーテック(ASTEM棟5階)
DVD-VideoやBlu-rayなどからクラッキングされた情報が、インターネットを通じて世界中に流出する被害が増加する今日、企業はもちろん個人にとっても、セキュリティに対する意識は高まる一方です。
今回ご紹介する株式会社ハイパーテック(以下ハイパーテック)は、小川秀明さんと睦美さんご夫婦により運営され、ビデオCDオーサリングシステムの開発等を経て近年では耐タンパセキュリティソフト「Crack Proof」が高い評価を得ています。


■ビデオCDオーサリングソフトの開発を目的に会社設立。
株式会社 ハイパーテック

日本ではあまり馴染みがありませんが、ビデオCDは長きにわたってCD-ROM市場に次ぎ、世界的に普及した映像メディアです。そんなビデオCDの世界統一規格が定められたのが1994年。ハイパーテックはその動きを察知し、ビデオCDオーサリング(制作)ソフトを開発することを目的に設立されました。
 当時は、Macintosh全盛で、まだCD-Rドライブ内蔵のパソコンはなく、専用機器は数十万円もするような時代でした。ハイパーテックは、世界統一規格制定より3ケ月後にWindowsベースでビデオCD制作が可能なビデオCDオーサリングシステムの開発に成功し、その後のビデオCDコンテンツ普及に大きな影響を与えてきました。
 「実は主人の父が発明家で、警報機や硬貨選別機、電子ライターの点火装置などをつくり、特許で生計を立てていたので主人も特許で身を立てたいと思っていました。ただそのまま親の跡を継ぐのではなく、自分独自の発想で新しいものを生み出したいと常々考えていました。ニーズや世の中の流れをうまく読みながらやっていこうと考えている中で、ビデオCDの世界統一規格が定められるそのタイミングにあわせ、ビデオCDオーサリングソフトの開発から着手することにしました。このことには主人と意見がピッタリと一致し、設立メンバーを募り、まず私がハイパーテックを設立しました。」と語る小川睦美さん。ビデオCDオーサリングソフトの開発に成功した後は、これまで蓄積した光ディスクの知識を活かし、大手メーカーに光ディスク技術を教育したり、その後小川秀明さんが会社に加わり、DVDビデオオーサリングシステムの開発にも取り組みました。
 さらには特許取得経験をもとに、大手メーカーとの、特許明細書作成支援ツールの共同開発や知財戦略に関する講演をおこなうなど、そのニーズの高まりにより、知財業務も会社の業務に加えていきました。



■クラッキングからプログラムを守る強力なセキュリティソフトの開発
株式会社 ハイパーテック ブロードバンドの普及もあり、さまざまな人がインターネットを利用し、ネット上にあるさまざまな情報に容易にアクセスできるようになりました。さらにはワイヤレスLANやBluetoothといった無線通信技術の進歩とともに、これらの機器も小型化・低価格化が進んだことで、ケーブルで接続していない機器の情報にも容易にアクセスできるようになりました。無線通信はケーブルがなく見た目もすっきりしますし、なにより便利なものではあるのですが、他社(人)に見られたくない、あるいは奪われてはいけない情報を不正なアクセスから守ることが非常に難しくなっているのも現状です。
 一旦流出した大事なプログラムは「クラッキング」によりセキュリティが簡単に外されてしまいます。プログラムを保護するための暗号化も、クラッカーといわれるプロの手にかかると数十秒もたたないうちにクラッキングされてしまいます。そこで数年前から生体認証やICカードといったハードウェアによりプロテクトするというケースも多くなりました。しかし、どんなハードウェアも内部はプログラムによって動かされているので、そのプログラムにアタックするクラッキングにより違法コピー防止などのセキュリティが、外されてしまうのです。破られないであろうと言われていたDVDビデオの再生プログラムは、なんと、わずか16歳の少年に解読されるというショッキングなニュースが全世界に流れました。最近ではすでにBlu-rayもクラッキングにより違法コピー可能になりました。
株式会社 ハイパーテック
左:小川秀明さん、右:小川睦美さん
ハイパーテックはセキュリティ意識の高まりとともに、大手メーカーの依頼によりセキュリティソフトウェア製品をいくつも検証してきました。結果、すべて30分以内、短いものでは10秒とかからずプロテクトが解除できました。さらに驚いたことに、セキュリティソフトのプロテクトを解除するための解析ツールは確認できただけでもインターネット上に40万種以上存在し、クラッキング被害の現状が想像以上に深刻なものであることがわかりました。「クラッキングにより暗号が解除されると、映画やゲームなどの海賊版が流通し、企業にとっては莫大な損失がでます。しかし、それだけでは済まないということも多々起こっているのです。プログラムの仕組みが丸裸になってしまい、ハードウェア構成やアルゴリズム、フローチャート、企業ノウハウさえ解読され、長年製品にかけてきた研究開発費用も一気に吹き飛んでしまいます。さらにソフトに書き込まれている著作権情報が書き換えられてしまうと著作権侵害で訴えても証拠不十分になります。最近では自動車の設計用CADやバイオ・医療分野の分析データがクラッキングされ、長年の研究開発の成果が、発表前にかすめ取られるという事態まで起こっているんです。」と、小川さん夫婦。
 こういったセキュリティを守る側とクラッカーとのいたちごっこが続く中、ハイパーテックは、ハードウェアセキュリティなどを制御している、重要なプログラムそのものを保護することに着目し、従来にないタイプのセキュリティソフトの開発をしました。そして、2006年4月に耐タンパセキュリティソフト「Crack Proof」のリリースに至ったのです。出来上がった製品は拍子抜けするほど単純な操作でセキュリティがかけられるものでした。まずは「Crack Proof」を開き、プロテクトしたいプログラムを製品のメイン画面にドラッグ&ドロップ。あとはコンバートボタンを押す…これだけでプロテクトがかかります。そして、「Crack Proof」の何よりも優れている点は、単なる暗号化と違い、プログラムの動作中もセキュリティがかかっています。その結果動作が遅くなったり、動かなかったということはなく、「Crack Proof」はプロテクト処理を感じさせないほどスムーズにプログラムが動作します。破られないセキュリティということはもちろんですが、この動作を維持できることが高い評価を得ている要因の一つです。



■ゲームエディションもリリースされ、  「Crack Proof」は数々の賞を受賞。
株式会社 ハイパーテック

 ハイパーテックが開発した「Crack Proof」は、リリース以来大きな反響を呼び、ゲームメーカーからは「オンラインゲームのセキュリティソフトの開発」への声が高まってきました。ゲーム業界もまた甚大なクラッキング被害を受けており、クラッキングするシーンがYouTubeで流されるほどになっています。ハイパーテックはゲーム会社の要望を反映して、ゲームに特化した付加機能を加えた「Crack Proofゲームエディション」を08年1月にリリース。多くのアタックを受けながらもセキュリティが破られないと、高い評価を受けています。「Crack Proof」は、こういった市場での評価を背景に07年に「関西フロントランナー大賞2007」、「第4回 CSAJアライアンス大賞 最優秀賞」、「平成19年度情報化促進貢献情報処理システム」08年には「第20回 中小企業最優秀新技術・新製品賞 ソフトウェア部門優秀賞」、「ソフトウエア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー(R)2008グランプリ」(IPA主催)を次々と受賞、表彰されました。
 今後、ハイパーテックは、さらに「Crack Proofゲームエディション」の付加機能を増やしていく予定です。
 さらには会員制サイトよりプログラムをダウンロードするだけでアクティベーション(認証処理)が完了し、違法コピーを防止するソフトウエアなども販売していきます。発明家のスピリットを胸に、常に市場を見極めながら斬新なソフトを提供し続けるハイパーテックは今後も、ニーズを的確に汲み取りつつ新しい市場を生み出していくことでしょう。



■Company Profile
■株式会社 ハイパーテック
業種: IT(開発)
代表者: 小川 秀明、小川 睦美
電話: 075-322-1228
FAX: 075-315-8843
所在地: 京都市下京区中堂寺南町134 京都リサーチパークASTEM棟5階
ホームページ: http://www.hypertech.co.jp/
設立: 1994年5月
事業内容: ■特許明細書作成支援ソフト「PatentCreator」、「PatentEditor」の開発と販売
■特許調査、特許マップ作成、特許無効性調査、コンサルティング
■リバースエンジニアリング防止のセキュリティソフト「Crack Proof」の開発と販売
■オンラインゲームのチートから、ゲーム環境を強力に保護するソフト「Crack Proof ゲームエディション」の開発と販売
■DVDビデオ制作・VideoCD制作
■機器組み込みマイコンソフトの開発など


KRP PRESSの記事に関するお問合せは
京都リサーチパーク(株) 営業開発部
TEL:075-315-8342 Fax:075-322-5348
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