日本ではあまり馴染みがありませんが、ビデオCDは長きにわたってCD-ROM市場に次ぎ、世界的に普及した映像メディアです。そんなビデオCDの世界統一規格が定められたのが1994年。ハイパーテックはその動きを察知し、ビデオCDオーサリング(制作)ソフトを開発することを目的に設立されました。
当時は、Macintosh全盛で、まだCD-Rドライブ内蔵のパソコンはなく、専用機器は数十万円もするような時代でした。ハイパーテックは、世界統一規格制定より3ケ月後にWindowsベースでビデオCD制作が可能なビデオCDオーサリングシステムの開発に成功し、その後のビデオCDコンテンツ普及に大きな影響を与えてきました。
「実は主人の父が発明家で、警報機や硬貨選別機、電子ライターの点火装置などをつくり、特許で生計を立てていたので主人も特許で身を立てたいと思っていました。ただそのまま親の跡を継ぐのではなく、自分独自の発想で新しいものを生み出したいと常々考えていました。ニーズや世の中の流れをうまく読みながらやっていこうと考えている中で、ビデオCDの世界統一規格が定められるそのタイミングにあわせ、ビデオCDオーサリングソフトの開発から着手することにしました。このことには主人と意見がピッタリと一致し、設立メンバーを募り、まず私がハイパーテックを設立しました。」と語る小川睦美さん。ビデオCDオーサリングソフトの開発に成功した後は、これまで蓄積した光ディスクの知識を活かし、大手メーカーに光ディスク技術を教育したり、その後小川秀明さんが会社に加わり、DVDビデオオーサリングシステムの開発にも取り組みました。
さらには特許取得経験をもとに、大手メーカーとの、特許明細書作成支援ツールの共同開発や知財戦略に関する講演をおこなうなど、そのニーズの高まりにより、知財業務も会社の業務に加えていきました。 |