大阪建設専門学校を卒業後、建築事務所に勤め始めて間もない頃、山本英嗣さんはバイク事故で脊髄損傷の大怪我を負い、車椅子での生活を送るようになりました。そして福祉用具販売の営業をする中で、障害者で運営する情報共同作業所アイ・コラボレーションに出会いました。
その頃、障害者の方々の自立を促す分野として注目されたのがIT。アイ・コラボレーションはWEBコンテンツの制作やDTP、映像製作などのサービスを提供するようになり、山本さんはその仕事に携わりながらIT関連の技術を磨いていったのです。やがて、「もっと幅広くたくさんの人たちと仕事をしたい」と思うようになった山本さんは、2006年4月、もうひとりのメンバーを誘ってKRP内にアイ・コラボレーション初の事業所を設立。名前は当時見た船の夢にちなんで「ドリーム・シップ」としました。
ところが、ドリーム・シップを設立してすぐにビジネスパートナーが独立のため退職してしまいます。「ビジネスパートナーがシステム専門のエンジニアだったんです。私はそれまで8bitパソコンのプログラムをやっていた程度でしたが、すでに受注してしまっている仕事があったので、必死で勉強しながらひとりで仕事を進めましたよ」と、山本さんは当時を振り返ります。そんな努力の甲斐あってか、ドリーム・シップは企業や行政、各種団体からの依頼によるホームページ作成や印刷物の制作、データベース構築などの実績をどんどん増やしていきました。 |