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HOP STEP JOB
「天気予報」は「防災情報サービス」・「生活密着型サービス」へ。
株式会社 島津ビジネスシステムズ(6号館)
KRPにある液晶インフォメーションディスプレイをご覧になったことはありますか?
そのディスプレイに流れる天気予報を配信しているのは
株式会社島津ビジネスシステムズの気象グループです。
自社の気象予報士による気象予測を生かしたシステム開発は1999年に開始され、
現在はモバイルを中心に気象に関わるさまざまなサービスを展開しています。


■気象予報士の資格を活かした新たなビジネスモデルを構築
 「好きだった気象の仕事に携われて幸せですね」と語るのは株式会社島津ビジネスシステムズ気象グループ課長・奥山哲史さん。学生時代からコンピューターを使った気象データの分析が趣味だったという奥山さんは、大学卒業後、(株)島津製作所に入社しました。医療向けの分析機器などを制御するシステムの開発に携わっていましたが、その一方で気象に対する興味は尽きることはなく、気象予報士の資格制度ができたことを知り、受験しました。しかし、当時からこの資格の合格率はなんと10%以下。3回目のチャレンジで気象予報士の資格を取得することができました。
  そして97年、奥山さんに大きな転機が訪れます。多くの大手企業で分社独立化が進むなか、島津製作所でも事業ごとに分社化が進み、それと同じくして、社員を対象とした新規事業のビジネスプランの募集が始まりました。「当時、NTTドコモがiモードのサービスを開始し、携帯電話を使った情報提供サービスが可能になりました。そこで独自の手法で天気を予測し、携帯電話やパソコンに配信するサービスを開始できないものかと私は考えたんです」と、奥山さん。以来2年間、ひとりで新規事業の調査と立ち上げに携わりました。そして99年に情報・通信システムやネットワークシステムの企画・開発・運用などをおこなう島津ビジネスシステムズが分社独立化。その3ヶ月後に奥山さんの気象情報事業が編入されることになったのです。


■携帯電話の発展にともなって より多彩なサービス提供が実現
 2000年から、携帯電話を使った気象情報の配信サービスの企画提案を本格的に開始。より親しみやすさを演出するために画面にオリジナルキャラクターを配するなど、工夫も施しました。そして2001年夏にJ-PHONEがこれを採用し、まずは関西エリア限定サービスとして「J天気ーず」が開始され、やがて全国展開へと発展していきます。2006年には「わかる天気」というネーミングでau向けサービスもスタート。今回はマンガ教育に力を入れている京都精華大学にキャラクターデザインの協力を依頼。天気情報のみならず、桜情報や紅葉情報など、気候に関係した情報も提供するなど、より充実した情報サービスとなりました。この時期、携帯電話の番号ポータビリティ制度などが導入され、キャリアのシェア競争はますます激化。キャリア各社はさまざまなサービスやコンテンツをアピールし、シェア拡大を狙っていました。これにともない、気象情報サービスの再構築の必要を感じ始めていた奥山さん。「ここ数年で携帯電話の端末もずいぶん進化し、QVGAの大型画面が搭載されたり、FLASHを使ったよりインタラクティブなサービスの提供が可能になりました。そこで、天気予報サービスも進化した携帯電話の機能をより活かせるものにリニューアルする必要があるのではないかと考えたのです」。そして今年6月にリリースすることが決まったのが「お天気JAPAN」というサービス。トップページには台風や地震情報といった気象の変化をメールとトピックで伝えるのと同時に最新の雨雲レーダーのサムネイルなど、各所においてGIFアニメーションを用いたりすることで、より“実感できる”ものへと変更しました。また、無料お天気メールなど、無料サービス枠も拡大。入会者にはよりピンポイントな気象情報を提供できるようなシステムへリニューアル。オリジナルお天気キャラクターも以前と同じく京都精華大学との産学連携で刷新しました。


■法人・自治体向け気象情報サービスで より社会に貢献する情報提供をめざす
 ここ数年、島津ビジネスシステムズが注力している気象情報サービスは、個人向けだけではありません。日本では最近、局地的な大雨による自然災害が多発するようになり、人々の安全を守る防災向け気象情報が必要になってきたからです。これまで開発してきたシステムは、局地的大雨を監視してインターネットと携帯電話を使って通知し、迅速な災害対策を実現する防災用気象監視システム「アメミル」と、3分以内に最大1万人のパソコンや携帯電話に緊急情報や避難情報、警報を配信することが可能な一斉同報配信システム「メルダス」です。さらには、自然災害時に携帯電話のメール機能を使って安否確認できるシステムも開発し、島津製作所に導入されました。これは災害発生情報がサーバに配信されると、あらかじめメールアドレスを登録した人へ自動的に安否確認のメールを配信するというもの。メールを受け取った人は無事か負傷したかどうかなどの安否を返信して知らせることができます。島津ビジネスシステムズが開発した防災システムはすでにいくつかの企業や地方自治体で導入されていて、これからますます需要が高まると予想されています。「災害発生時は停電が発生したり、電話の通話制限がかかる場合があります。しかし、携帯電話はバッテリーで比較的長時間駆動しますし、パケット通信は通話に比べて通じやすいんです。ただ、営業をしていて気づいたんですが、関東の企業や地方自治体は災害に対する意識が高いのですが、関西はそれほど危機感がないんです。例えば、書店に行っても関東では帰宅支援マップが平積みで置かれているのに、関西ではあまりそういう書店を見かけません。いざという時のために、もっと営業を強化したいところですね」と、奥山さん。今後は地図情報を織り交ぜた災害時の帰宅サポート情報や、GPSを利用した位置情報確認機能など、さまざまなサービスを考えているとのこと。「これからは天気情報を単にお知らせするだけでなく、気象に関わるより細やかな情報を提供する『おせっかいサービス』へと進化していかなければいけません」。
 また、ビジネスとは別に、島津ビジネスシステムズでは環境事業にも取り組んでいます。2年前から島津製作所の地球環境管理室とともに関西の4つの小学校に赴き、ゲームなどを交えながら気象や天気予報の仕組みについて授業をおこなっています。「最近は“理科離れ”とか言われていますが、小学校5、6年生にもなると難しいことにも興味を持って熱心に話を聞いてくれますよ」と、奥山さん。小さな頃から気象に興味をもつことで、より多くの人たちがくらしを豊かにし、安全な社会をつくることができます。島津ビジネスシステムズの提供する、人々に近い気象情報サービスはこれからも発展しつづけていきます。
■奥山哲史さんの記事はこちら
KRP PRESS vol.86 KRPeople


■Company Profile
■株式会社 島津ビジネスシステムズ
業種: IT(コンテンツ制作)
代表者: 代表取締役 上坂 至
電話: 075-326-2080
FAX: 075-322-3296
所在地: 京都市下京区中堂寺粟田町93 京都リサーチパーク6号館3F
ホームページ: http://www.shimadzu.co.jp/sbs/
設立: 1999年1月
事業内容: ■情報・通信システムの企画・開発・運用
■気象情報・コンテンツの提供
■ネットワークシステムの企画・構築・運用
■生産管理システム・販売管理システム等の企画・構築・運用
■大規模システムのインテグレーション


KRP PRESSの記事に関するお問合せは
京都リサーチパーク(株) 営業開発部
TEL:075-315-8342 Fax:075-322-5348
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