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コラボのチカラ
似て非なる者たちの集団、afosがこれから進む道は
・有限会社マップエンジニアリング(6号館) 安倍 統さん
・有限会社京都情報化支援事務所(スタジオ棟) 福竹康志さん
・株式会社パッショナリア(スタジオ棟) 大橋弘昭さん
・アイブランドジャパン株式会社(6号館) 斉藤雅也さん
・京都リサーチパーク株式会社 石塚清司
安倍さんのa、福竹さんのf、大橋さんのo、斉藤さんのs。KRPに入居されるソフトウェア技術者を中心に構成した「afos(アフォーズ)」というユニットがあります。それぞれの得意分野を活かして面白いことを始めようと集まった彼らは、3年間にわたって進むべき道を模索してきました。そしてこの春、afosのメンバーで西安ソフトパーク訪問とケータイ国際フォーラム出展参加のため中国行きを敢行。オリンピック開催を控えて勢いづいている中国は、彼らにとって大きな刺激になりました。
■afos結成へ
大橋● 3年前、同じスタジオ棟に入居していた安倍さんと福竹さんと、外で立ち話しながら「なにかジョイントできたらなぁ」と話してたのがきっかけでしたよね。
安倍● 斉藤さんはいつからでしたっけ?
斉藤● 安倍さんとは面識があったんですけど、一昨年、KRPのクリスマスパーティで福竹さんを紹介していただいて、飲み会に誘われたんですよ。そして、afoプロジェクトの話を聞いて、仲間に入れてもらいました。斉藤が加わったことでsがついて「afos」になったんですよね。
福竹● 私たちは産業分類でいうと同じソフトウェアなんですけど、細かいところは違う。
安倍● 同じソフトウェア業界でも、これだけ違うなら何かできる気がしますからね。いい出会いになったなぁ。
石塚● KRPのテナントさん同士は仲がいいですね。世の中は縦のつながりが多いのに対し、KRPでは気の置けないつき合いが多い。私も中国の視察でafosの皆さんとご一緒して、すぐに溶け込めました。
左から 福竹さん、安倍さん、斉藤さん、大橋さん

■afosの活動について
大橋● 1年目はafo BOXというコンピュータのプロトタイプをつくりましたね、形あるものをつくると人にも説明しやすいし。
安倍● 意味を後付けで「ブラックボックステクノロジー」っていうのつくりましたよね(笑)。
大橋● で、やっぱりアカンということになって2年目はあんまり何もできなくなった。
福竹● ただの飲み会の時もありますけど(笑)、ひとつの案件について共同プランニングすることもありますよ。コラボレーション企画を経産省に申請して2次審査までいきました。
安倍● 最初は1億円をドンと詰んで何かをしようと思っていましたが、斉藤さんが加入して、コンパクトな考え方ができるようになりました。
斉藤● とりあえず100万円でいいからなにかをやる。小さなことでも成功すれば次への自信につながりますからね。
大橋● これまで紆余曲折してきて感じたんですが、いまひとつパワーが足りない。それで、中国に行こうということになったんですよね。

■afosが中国で見たもの
石塚● 今回はふたつの中国を見ました。ひとつは西安。人それぞれがエネルギッシュで、パワーとカオスのようなものを感じた。もうひとつは北京で、これは政府がつくりあげたコンクリートと鉄の街という印象を受けました。
福竹● 北京はすでに落ち着いてしまってますからね。西安は人々が生きるために必死に戦っているという感じ。都会ではあるんですけど、市街地から少し離れるとスラムがあって、貧しい子どもたちが歩いている。私自身、「子どもサポートプロジェクト」というNPOで子どもの虐待問題に取り組んでいますが、西安のスラムの人々はそれ以前の問題に直面しているんだなぁ、と衝撃を受けました。
石塚● 中国で買い物をすると、日本人は「安いなぁ」と思う。でも、中国の人々はそのお金で何回ご飯を食べられるかを考えている。そこには生きるという切実な問題がある。
安倍● お金に関しては、レートで考えるのでなく、その国の生活価格で考えるべきですね。大卒の中国人の給料は日本円でおよそ10万円ぐらい。日本人なら安いと思いますが、1日100円で食べられる。中国では10万円が、実は日本での50万円ぐらいの価値があるんですよ。
大橋● 今はIT業界では中国やインドへの発注が増えている。日本に頼めば100万円、中国に頼めば25万円でできて、出来栄えがあまり変わらないなら、日本のアドバンテージは一気になくなってしまう。中国人のヤル気には本当に圧倒されますからね。ある雑誌で『未来時給』という企画があったんですが、将来大幅に収入が激減する可能性があるのは、私たちソフトウェア開発者らしいですよ。
斉藤● もう、そういう時代がくるのは見えてますからね。私たちはどこへ向かっていくべきか、常に考えさせられます。
安倍● 中国で仕事していると、彼らは自分の国のいいところをアピールするんですね。日本人も日本のことをもっと誇りに思わないといけないな、と思わされる。どこの国に行っても堂々として、「日本人はこんなに優秀なんだ」とアピールできるようにならないと。afosも日本人的なものをワールドワイドにするような活動ができたらいいな、と思います。
大橋● 何かがないとなかなか動かないのがafosの悪いところ(笑)。今は皆さんが中国に目が向いているので、北京でオリンピックが開催される来年を目標に、何かしたいですね。
福竹● 今、私のプランと斉藤さんのプランがだんだん具体的になってきています。私ももう一度中国に足を運んで調査を進め、必ず形にしたいと思っています。まずは小さな成功を重ねて、実績をつくっていきたいですね。
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