再生医療の早期実用化を図るためには、細胞や組織の生物医学研究だけでなく、さまざまな材料、器具、装置、あるいは細胞や組織の供給システムなどの周辺分野(領域)の研究開発が必要です。これらの周辺分野には、必ずしも薬事法の規制の下に、その商品化に多くのお金と時間をかける必要のない材料や技術課題もあります。そこには、多種多様な技術やノウハウをもつモノづくり企業にとって、再生医療における新しいビジネスチャンスの可能性が考えられます。 そこで、京都リサーチパーク(KRP)では、本年4月より『再生医療サポートプラットフォーム』を立ち上げ、モノづくりの視点から再生医療の周辺分野の早期産業化を目指した取組みを開始しました。その取組みの一つとして、産学官それぞれの立場から、再生医療の周辺分野の産業化に向けた情報交換やアイデア創出を行う『再生医療サポートビジネス懇話会』を行っています。 今回、プラットフォーム活動の一つとして、また、1989年に京都リサーチパーク(KRP)がオープンしてから20年目にあたる「KRPまちびらき20年行事」の一環として、標題、シンポジウムを本年10月15日(木)に開催します。 今回のシンポジウムでは、「モノづくりからみた再生医療の産業化」をテーマに、学界、および産業界でご活躍される研究者による講演、さらに、実用化に向けた医工連携やモノづくりの重要性についての専門家と参加者との意見交換(パネルディスカッション)を予定しています。加えて、KRPが取組んでいます『再生医療サポートプラットフォーム』の紹介やシンポジウム参加者を対象としたKRP地区内の幹細胞に関する研究開発拠点などのラボツアー、およびランチョンセミナーも行います。iPS細胞、幹細胞、それらを生かす材料技術(組織工学)を活用した再生医療の今後のビジネス展開について、ご関心をお持ちの皆様には、この機会をぜひご利用いただき、再生医療の産業化に向けた新しい動きに触れていただきますようご案内申し上げます。
【事務局―開催後記】 午前の部では、基調講演で「再生医療の実用化に向けたモノづくりの重要性」をテーマに、細胞培養装置の自動化の問題点などの紹介があり、続いて特別講演で「自家細胞を用いた再生医療を産業化するための 課題 −自家培養表皮『ジェイスR』の経験を通じて−」をテーマに、自家細胞を用いた再生医療の産業化をいかに達成するかについての報告が行われました。 午後の部では、「再生医療サポートプラットフォーム」の活動内容の紹介に続いて、実用化に向けた医工連携やモノづくりの重要性について、専門家と参加者との意見交換(パネルディスカッション)が行われました。意見交換では、再生医療の産業化に向けたレギュレーションや特許をはじめ、研究現場で使われる道具や材料などの周辺技術、細胞治療の考え方などに関する参加者からの質問や要望が途絶えることなく、パネラーの先生方との間で活発な意見交換や対話がなされ、相互に理解を深め合うことができた有意義なシンポジウムとなりました。 なお、お昼の休憩を利用して、3件のランチョンセミナーとラボツアーが盛況裏に開催されました。 また交流会にも67名が参加され、名刺交換やシンポジウム会場では聞けなかった個別の質問など、自由活発な交流が行われました。 当日は、151名の方に参加いただきました。 関係者の方ならびにご参加頂きました皆さまにこの場を借りてお礼申しあげます。 ありがとうございました。
近畿経済産業局、京都商工会議所、社団法人京都経済同友会、社団法人京都工業会、 京都産学公連携機構、 財団法人大学コンソーシアム京都、京都知恵と力の博覧会推進協議会
14:00〜14:30