おなまえ タイトル コメント> 日時 / 平成27年7月17日(金) 16時〜19時 > 場所 / 京都リサーチパーク1号館4階サイエンスホール > 講師 / 若林 俊彦 氏 (名古屋大学大学院 医学系研究科 脳神経外科 教授) > 座長 / 田畑 泰彦 氏 (京都大学 再生医科学研究所 生体材料学分野 教授) > 講演 / ナノテクノロジーとロボティクスの脳神経疾患への臨床の現状と課題 > >   > 第3回懇話会の講師は、若林 俊彦先生(名古屋大学大学院 医学系研究科 脳神経外科 教授)です。 > 「ナノテクノロジーとロボティクスの脳神経疾患への臨床の現状と課題」をテーマにご講演頂きました。 > > 「田畑先生のようにダーッと(早くたくさん)喋るのは苦手なんです」と若林先生は自己紹介されました。ところが、穏やかでゆっくりとしたペースで始まった第3回懇話会は、終盤、気が付いてみたら一転「厚く、熱い」講演となっていました。 >   >   > 初めに、日本脳神経外科学会の生みの親であり、名古屋大学 初代第一外科教授の齋藤 眞博士による脳腫瘍摘出手術の記録映像の紹介がありました。 > 昭和14年の手術ですが、器具も手順も基本は現代とほとんど変わりがなく、とても精度の高いものであるという説明にまず驚きました。2分ほどの記録映像は腫瘍を摘出したところで終わっています。患者さんのその後は記録として残っていません。 > 先生方は、患者さんがその後どうなったのか気になったそうです。 > そこで、ある新聞社に協力してもらい、娘さんの「父は生きて手術室から出てきた」との証言を得ることができたというお話でした。ドラマチックなエピソードそのものも印象に強いのですが、一番心に残ったのは「患者さんのその後が気になった」とお話しされていたことです。 >   >   > また、企業の方が多く集まっているこの会だからこそ、話しておきたいと次のような事例を紹介されました。 > どうしても作りたいという先生方の熱意が実って実現した二つの事例です。 > > 一つは、杉田 虔一郎教授のスギタクリップです。 > 従来品の大きな欠点を解決する画期的なクリップの製作を色々な企業に依頼した杉田先生ですが、取り組んでくれる企業がなかなか見つかりませんでした。 > ようやく、新潟の町工場が熱意に負けて(それも半ば押される形で)、試作品製作に取り組んでくれたそうです。 > 新しい画像診断技術(CTスキャン、MRI)に対応するなど改良も重ねられ、現在、スギタクリップは世界中で広く使われています。 > > もう一つは、吉田 純教授のリポソーム開発のお話です。 > 少量多品目の開発は製薬企業に頼むことができず、大学の中に設備を作り開発したそうです。 >   >   > 講義の終盤は、近年、発達の目覚ましい3次元イメージング技術やロボティクスについてお話し頂きました。 > 各企業が日進月歩の研究開発に励んでいるのが現状だそうです。 > > 3次元的動画で術中の脳の状態確認ができるようになったのはもちろんのこと、手術前にバーチャルな空間で何度でもシミュレーションが可能になっているそうです。 > これは、医師の教育というところにも大きな変革をもたらす可能性があります。 > 近い将来、30年かかっていた“神の手”が5年で習得できるようになるかも知れません。 > あるいは、医師が高齢になり手先が震えたり、視力が落ちたりするようになっても、ロボティクスで補正し、壮年期と変わらず手術を行うことができるようになるかも知れないのです。 > > 「医師としての寿命が延びる」ということはすなわち「たくさんの手術ができる、多くの患者を治療することができる」ということになるのだと、若林先生は熱くお話しされていました。 >   >   > 先生のお話の根底には、共通して「患者さんのために」という情熱が秘められていたように思いました。 > 300枚(!!)のスライド、多岐にわたる盛りだくさんの内容は、そんな若林先生の「厚い、熱い」思いのあらわれなのだと、こちらも胸が熱くなった2時間30分の講演でした。 >   >   > >   > 第4回懇話会は2015年10月23日(金)開催となります。 > 講師に長嶋 比呂志先生(明治大学農学部生命科学科 教授/明治大学バイオリソース研究国際インスティテュート 所長)をお迎えし「ブタをプラットフォームとした異種再生臓器移植の展開と周辺技術」をテーマにお話し頂きます。 > 次回の懇話会もお楽しみに。 >   >   > → はんなり雑記(開催後記)トップへ戻る >   削除キー (英数字で8文字以内) クッキー保存
- SUN BOARD -